国内初のOTセキュリティ評価サービス、始動
三井物産セキュアディレクション株式会社(MBSD)は、2025年6月から、工場のOT(Operational Technology)セキュリティ対策を強化するための評価サービスを提供開始します。このサービスは、OTセキュリティの専門家による現地確認を行い、工場のサイバーセキュリティ施策を評価するものです。実施にあたっては、経済産業省が策定したガイドラインに基づいたチェックリストを使用し、網羅的な評価を行います。
OTセキュリティ評価サービスの概要
本サービスでは、以下の5つの観点からOTセキュリティ対策の現状を評価します。
1.
対策方針の決定と取り組み宣言
2.
組織的対策
3.
運用的対策
4.
技術的対策
5.
サプライチェーン対策
各観点に基づき現地確認を行い、見つかった問題点を整理して報告します。また、対策の方向性も併せて提示し、今後のセキュリティ計画に役立てることができます。
実施ステップ
OTセキュリティ評価は、以下の具体的なステップを踏んで行われます。
1.
想定脅威及びリスクの設定(リモート)
2.
代表的な生産工程の決定(リモート)
3.
チェックリスト回答と内容確認会(リモート)
4.
GICSP資格保有者を含む専門家による現地確認(オンサイト)
5.
評価結果及び今後の対策のまとめ(リモート)
6.
評価結果報告会の実施(リモート)
これらのステップにより、現場の状況をしっかりと把握し、安全対策を的確に評価することができます。
専門性と信頼性
OTセキュリティとITセキュリティは異なる側面が多く、特に生産現場においては専門家の参画が不可欠です。MBSDでは、リモートでの事前ヒアリングを経て、現地での確認を行い、必要な対策を提案します。各工場のニーズに応じて、最適なセキュリティ対策を提供することが、この新サービスの大きな特徴です。
さらに、Global Industrial Cyber Security Professional(GICSP)の資格を持つ専門家が対応するため、評価の信頼性も高まります。現在、世界で6,000名以上がこの資格を保持していますが、日本国内では数十名の有資格者のみが存在します。これにより、相対的に高い専門性をもってOTセキュリティの評価を行うことが可能です。
お問い合わせ先
サービスの詳細や導入に関する質問は、三井物産セキュアディレクション株式会社の先端技術事業部までお気軽にお問い合わせください。公式ウェブサイトは
こちらからアクセスできます。また、メールでの問い合わせは、
[email protected]までお願いします。
工場の安全を守るために、OTセキュリティ評価サービスをぜひご活用ください。