神戸市、SAF製造へ連携
2024-06-28 21:12:45

神戸市と日揮HD、廃食用油回収で連携! 持続可能な航空燃料(SAF)製造へ

神戸市が廃食用油回収で脱炭素化を加速! 持続可能な航空燃料(SAF)製造へ



神戸市は、日揮ホールディングス株式会社(以下、日揮HD)、株式会社レボインターナショナル、NPO法人Blue Earth Project、関西エアポート神戸株式会社と連携し、持続可能な航空燃料(SAF)製造のための廃食用油回収促進に向けた協定を締結しました。この協定は、地球温暖化対策として注目されるSAFの原料となる廃食用油の回収を促進し、脱炭素社会の実現を目指すものです。

背景と目的:個人が脱炭素化に貢献できる機会を創出



世界中で気候変動問題への対策が進められる中、航空業界でもCO2排出削減が喫緊の課題となっています。SAFは、従来の航空燃料に比べてCO2排出量を大幅に削減できるため、注目を集めています。廃食用油はSAFの原料として有効活用できる貴重な資源ですが、多くの家庭で廃棄されている現状があります。

本協定では、家庭から排出される廃食用油の回収を促進することで、個人が直接脱炭素に貢献できる機会を創出することを目指しています。市民一人ひとりが脱炭素化に関わることで、意識変革や行動変容を促し、持続可能な社会の実現を目指します。

各社の役割分担



神戸市: 回収実証設備の設置、市民向け広報活動

日揮HD: 廃食用油のサプライチェーン構築、SAFの製造事業(コスモ石油、レボインターナショナルとの共同事業)

株式会社レボインターナショナル: 廃食用油の収集・買取り、SAF設備稼働以前は廃食用油をバイオディーゼルの原料として使用

NPO法人Blue Earth Project: 学生の視点を生かした広報活動

関西エアポート神戸株式会社: 回収実証設備の設置への協力

具体的な取り組み



2024年秋頃より、神戸市内の公共施設数か所に専用BOXを設置し、廃食用油回収の実証を開始します。同時期には、関係者間で廃食用油回収の取り組みに関する普及啓発イベントを開催する予定です。

NPO法人Blue Earth Projectについて



NPO法人Blue Earth Projectは、「あしたも青い地球で逢いたい」をキャッチフレーズに、環境問題の解決に繋がる身近なアクションを社会に啓発しています。学生を中心とした構成で、学生ならではの視点で広報活動を行っています。

SAFの国産化について



日揮HD、コスモ石油、レボインターナショナルの3社は、2022年11月に国産SAFの製造事業会社SAFFAIRE SKY ENERGYを設立しました。国内で発生する廃食用油のみを原料とした、日本初となる年産約3万キロリットルの国産SAF製造を計画・推進しています。この事業は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)より採択された助成事業です。現在、コスモ石油堺製油所(大阪市堺市)内においてSAF製造装置の建設が進められており、2024年内の完工、2025年初頭の供給開始を目指しています。

まとめ



神戸市の取り組みは、地域住民が積極的に参加できる脱炭素化のモデルケースとなる可能性を秘めています。廃食用油の回収を促進することで、環境問題への意識を高め、持続可能な社会の実現に貢献していくことが期待されます。


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