PRISM BioLabとエーザイ
2020-04-09 10:01:48
PRISM BioLabとエーザイが開発の新たな道を切り開く、ライセンス契約締結の意義とは
PRISM BioLabとエーザイが手を組む
2023年、医薬品開発に新たな光が差し込むニュースが発表されました。株式会社PRISM BioLabがエーザイ株式会社と行ったライセンス契約の締結。両社が手を組むことで、神経領域疾患に対する新薬の開発が加速することが期待されています。
契約の背景
この契約は、2018年から続けてきた探索研究の成果に基づいています。エーザイの子会社であるカン研究所が提案した創薬標的に対し、PRISM BioLabが選定した約200種類のヘリックス擬態低分子化合物から、蛋白質間相互作用(PPI)を阻害する複数の化合物が見つかりました。これらの化合物は今後、エーザイによって治療薬としての開発が進められることになります。
契約の内容
今回の契約により、エーザイはこれらHit化合物群の研究開発と販売に関する独占的な権利を獲得。最適化や臨床試験を進めることで、新たな治療薬の誕生へとつなげていく計画です。PRISM BioLabはエーザイから契約一時金や研究開発の進捗に応じたマイルストーン、さらには売上に応じたロイヤリティーを受け取ることになりますが、具体的な金額の詳細は公開されていません。
PRISM BioLabの技術
PRISM BioLabは独自のαヘリックス・βターン擬態技術をもとに、低分子化合物で蛋白質の二次構造を擬態する手法を持っています。この技術は細胞内での蛋白質間相互作用において、あらゆる段階で活用される可能性があり、特に創薬分野での活躍が期待されています。難解な蛋白質間相互作用に立ち向かい、新薬開発のブレークスルーとなるかもしれません。
エーザイの企業理念
エーザイは「ヒューマン・ヘルスケア(hhc)」を企業理念に掲げ、患者とその家族の喜怒哀楽を第一に考え行動しています。世界中でおよそ1万人の社員が協力し、神経疾患やがんなどの難治性疾患に対する新薬の創出に取り組んでいます。また、開発途上国における医薬品アクセスの改善にも注力しており、社会貢献に積極的です。
まとめ
PRISM BioLabとエーザイの提携による新薬開発が、神経疾患への新たな希望を生み出すことが期待されています。この契約は医療界における新たな協力関係を示し、今後の進展から目が離せません。技術革新の波が医薬品開発にもたらす影響がこれからも注目されます。私たちは、新薬が患者たちにどのような恩恵をもたらすのか、期待を持ちながら見守っていきたいと思います。
会社情報
- 会社名
-
株式会社PRISM BioLab
- 住所
- 神奈川県藤沢市村岡東2-26-1湘南アイパーク内 BW1M-2240
- 電話番号
-