線虫を活用したがん検査技術「N-NOSE」が科学的信頼性を獲得
新しいがん検査技術の可能性「N-NOSE」
株式会社 HIROTSU バイオサイエンスが開発した線虫を用いたがん検査技術「N-NOSE」が、海外の研究機関による再現性の確認を経て、その信頼性が科学的に裏付けられました。この技術は、がんの匂いを感知する特性を持つ微小生物、線虫(C.elegans)を用いて、人の尿からがんを高精度に識別するもので、多くの期待が寄せられています。
技術の信頼性の検証
最近、複数の海外研究機関が「N-NOSE」の再現研究を行い、その結果が論文として発表されました。特に、米国の研究では、乳がんに対して86.11%の精度でがんを識別できることが確認され、一方でイタリアの研究では前立腺がんに対し72%の精度での識別が報告されています。これらの成果は、N-NOSEの有効性を示すだけでなく、今後のがん検査技術の進展に大きな影響を与えることが期待されています。
N-NOSEの特徴と利点
「N-NOSE」は、従来のがん検査では難しいとされる早期がん、特にステージ0-1を高精度に検出できることが臨床研究で実証されています。特徴的なのは、一度の検査で全身のがんリスクを網羅的に調べることができる点です。これにより、患者にとっては煩雑な検査を受ける必要がなく、負担を軽減できるという大きな利点があります。
N-NOSEが対象とするがん種は、胃がん、大腸がん、肺がん、乳がん、膵臓がん、肝臓がん、前立腺がん、子宮がん、食道がん、胆嚢がん、胆管がん、腎臓がん、膀胱がん、卵巣がん、口腔がん、咽頭がんの15種類に及びます。この幅広い感知能力は、早期発見と治療に向けた大きな可能性を秘めています。
今後の展開
当社の代表である広津崇亮氏は、「N-NOSE」の今後は、共同研究機関との連携を強化しつつ、さらに世界展開を進めていく予定です。そして、近い将来には次世代のがん種特定検査に関する新たな発表があることが示されており、今後の動向に期待がかかっています。
「N-NOSE」は、未来のがん検査の在り方を変える革新的な技術です。今後の研究や開発がどのように進化していくのか、目が離せません。がん治療において、早期発見が鍵となる中、この新技術がもたらすインパクトは計り知れません。
会社情報
- 会社名
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株式会社HIROTSUバイオサイエンス
- 住所
- 東京都千代田区紀尾井町4-1ニューオータニガーデンコート22階
- 電話番号
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