ウィナーソフトとZ.AIがAI分野での協業を強化
ウィナーソフト株式会社と中国のZ.AIが、AI技術における包括的な協力を目指し、2025年10月20日に覚書(MOU)を交わしました。この提携により、両社は日本市場において共同開発やAIコンサルティング、マーケティング活動を行い、さらなるAI技術の普及を目指します。
背景
近年、生成AIの進化は目覚ましく、大学や企業での利用が進み、コード生成やレビュー、テストが一般的な作業となりつつあります。この流れの中で、企業はリードタイムの短縮や品質の均一化、さらに教育コストの削減が求められています。
Z.AIが展開する最新モデルGLM-4.6は、世界トップクラスのパフォーマンスを誇り、低コストでの運用を実現しています。また、厳格なデータガバナンス要件に対応可能であることも大きな強みです。2025年には、オープンソースモデルを用いたコード生成技術がさらに発展し、各種ベンチマークにおいても世界の先端を行くことが期待されています。
日本ユーザーへの新たな選択肢
ウィナーソフトとZ.AIの協業は、日本のAI市場において価格、性能、セキュリティのバランスに優れたソリューションを提供することを目的としています。これにより、海外のSaaS企業に依存した状況から脱却し、国内で実装力を高めることを目指します。
日本のAI産業をより進化させるために、両社は共同開発や人材育成を通じて実装知見を深め、日本市場に即したユースケースを創出していく所存です。
協業の具体的な内容
この提携のもとで、次のような具体的な活動が予定されています:
- - AI共同開発:日本の特定産業や顧客課題に即した新しいAIソリューションを共同で設計・検証します。
- - AIコンサルティング:要件定義からPoC、導入計画まで一気通貫で支援し、セキュリティやコンプライアンス要件を遵守します。
- - 販売・マーケティング戦略:ウィナーソフトはZ.AIの製品やサービスの日本での普及を推進し、共同プロモーションを展開します。
また、両社は共同ワークショップやトレーニングを実施し、顧客に対するAI活用のスキル向上を図ります。
今後の展望
2025年内には、日本国内ユーザー向けにSaaS型コード生成サービスを提供する予定です。さらに2026年度には重点となるユースケースを特定し、共同ワークショップを開催することで、より実用化を進めていきます。これにより、本格的な導入案件の拡大や人材育成プログラムを充実させ、日本のAIエコシステム全体の高度化に寄与することを目指しています。
代表者のコメント
ウィナーソフトの代表取締役社長である周 密氏は、「コード生成AIが開発現場での新たな常識となりつつある今、日本のビジネス環境に適した高性能で低コストな選択肢を提供する重要性は極めて大きい」と述べました。また、Z.AIのCarol Lin副社長も、「最新技術とウィナーソフトの実装力を組み合わせることで、日本のお客様に良い選択肢を提供し、日本のAI産業の進化に貢献していきます」とコメントしています。
会社概要
ウィナーソフト株式会社は、東京都千代田区に本社を構え、2013年に設立されました。イノベーションAIソリューションやDXソリューション、システムインテグレーションサービスを展開しています。今後も、AI技術の進化に寄与する取り組みを続けていく考えです。
【お問い合わせ先】
ウィナーソフト株式会社 イノベーション事業部
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Tel: 03-3257-1202