NOK静岡事業場が御前崎小学校にアカウミガメ飼育用備品を寄贈

NOK静岡事業場が御前崎小学校に寄贈したアカウミガメ飼育用備品の意義

2025年9月29日、NOK静岡事業場は静岡県御前崎市に位置する御前崎小学校に、アカウミガメの飼育環境を整えるためのプロテインスキマーを寄贈しました。アカウミガメは国際的に絶滅危惧種として指定されている貴重な存在であり、御前崎市はその産卵地として知られています。地域の教育と環境保護活動が一体となったこの取り組みは、未来の世代にとって非常に重要な価値と意義を有しています。

御前崎市のアカウミガメ保護活動

御前崎市は約50年もの間、アカウミガメ保護活動を推進しています。市内の海岸で産卵したアカウミガメの卵からふ化した子亀を預かり、押し寄せる海の中へ放流するというプロジェクトにおいて、御前崎小学校の児童たちが主導的役割を果たしています。この取組は環境教育の一環であり、次世代に対する生態系への理解を深める活動として評価されています。

NOK静岡事業場は、アカウミガメの産卵地から約5キロメートルの位置にあり、自然環境の保全と生物多様性の維持にコミットしています。地域に根ざしたプロサッカークラブ・ジュビロ磐田との連携を通じて、現在もアカウミガメの保護活動を支援しています。

プロテインスキマーの役割

寄贈されたプロテインスキマーは、水槽の清浄度を高めるための重要な設備です。これにより、アカウミガメが健康に育つための衛生的な環境を整えることが可能となります。寄贈式では、NOK株式会社の清水直巳執行役員が挨拶し、寄贈の意義やアカウミガメの保護活動に参加することの重要性について児童たちに語りかけました。

手入れの方法についての説明を受けた児童たちは、プロテインスキマーを大切に扱い、亀たちが元気に成長することを心掛けると話していました。このような交流が、子どもたちにとって環境保護の重要性を実感する機会となりました。

寄贈式の様子

寄贈式には、御前崎小学校の4年生と5年生の児童54人を含む多くの関係者が出席し、寄贈されたプロテインスキマーの見学も行われました。洗浄プロセスを目の当たりにした児童たちは、清浄な水を維持することがアカウミガメの成育にどれほど重要かを学びました。教室での新たな飼育機器の導入は、彼らの学びの深化につながるでしょう。

地域活動の継続

今後も御前崎市、NOK、ジュビロ磐田の連携をはかり、アカウミガメ保護活動の啓発を進めていきます。この活動を通じて地域住民や訪問者に自然環境の大切さを伝える努力が続けられています。

NOK静岡事業場は、地域の一員としてこれらの取り組みを行うことで、持続可能な社会の実現に寄与し、地元の環境保護に積極的に関わっていく所存です。