京都のアートシーンに新風、丹羽優太の作品が登場
京都市中京区にある株式会社写真化学と、下京区の上羽絵惣株式会社が手を組み、画家・丹羽優太の限定アートプリントを2025年5月16日から販売開始します。このコラボレーションにより、伝統技法と現代アートが融合した新たな作品が誕生します。
企業の背景
株式会社写真化学は、156年の歴史を誇る印刷会社。この企業は、石版印刷の黎明期から始まり、さらに日本初の紙幣「太政官札」の製作にも携わってきました。その後、2024年にローンチしたアートポスターブランド「ichimai kyoto」が現代アートへも目を向けるきっかけとなりました。
一方、本社は京都の伝統的な絵具メーカー、上羽絵惣株式会社で、創業は274年に遡ります。江戸時代の歴史を持つこの会社は、質の高い日本画用絵具を提供しています。
コラボの内容
今回のコラボレーションにおいて、丹羽優太は上羽絵惣の伝統画材を使用して独自の原画を描き、その原画を基に写真化学の高品位印刷技術でアートポスターへと仕上げます。アートの販売は、イベントやECサイトを通じて行われ、水彩や岩絵具の美しさを最大限に表現した作品が期待されています。
限定アートプリントの詳細
商品名は「きつねとたぬきのばかしあい(仮)」。この作品は、丹羽優太によって制作された原画から印刷されています。価格は19,800円(税込)で、購入することでアーティストの情熱や創造力を感じられる一品となるでしょう。また、作品は200枚限定でエディションナンバーが付与されます。
アートイベントでの発表
このアートプリントは、2025年5月16日から18日までの3日間、京都の東福寺塔頭光明院にて開催される「。、展 2025」でお披露目されます。この期間中、丹羽優太の作品展示やコラボ商品であるアートプリントの販売も予定されています。アート愛好家や観光客にとって、このイベントは見逃せない機会となるでしょう。
丹羽優太のプロフィール
丹羽優太は1993年生まれの画家で、京都造形芸術大学大学院ペインティング領域を修了後、北京での留学を経て、現在は京都を拠点に活動しています。彼は日本絵画の伝統技法を活用し、見えない厄災や抵抗の象徴を描き出しています。近年の展覧会にも数多く出展し、注目を浴びています。
まとめ
このコラボレーションは、京都の伝統技術を生かしつつ、現代アートを新しい形で提供する試みです。丹羽優太の作品を通じて、歴史と今が交錯する瞬間を体験することができるでしょう。京の老舗企業が生み出す新たなアート体験に期待が高まります。