広島県とReGACYが進める「サキガケ」プログラム
広島県とReGACY Innovation Group株式会社が共同で取り組んでいる「サキガケ」プログラムが令和6年度の実施を開始しました。このプログラムは、社会課題を解決するイノベーションを実現するため、実証支援を行うものです。8月末からスタートしたこの取り組みは、昨年度から継続する7社に加え、新たに2社のスタートアップを採択し、更なる成果を目指しています。
プログラムの目的と内容
「サキガケ」は、前例のないビジネスモデルを社会に実装するための事業性を検証し、必要な規制緩和やルールメイクに向けた具体的なアクションを行うことを目的としています。このプログラムでは、以下のような取り組みが行われます:
1.
実装ユースケースの検討・構築を通じた事業性の検証
2.
未来の「ありたい社会」を具現化するための具体的なプロジェクト実施
3.
規制緩和に向けた戦略的な策定と実現へ向けた行動の遂行
ReGACYは、このプログラムにおいて、参加企業が事業計画をブラッシュアップし、必要な資金調達の方針や規制対応の戦略を立てるための支援を行います。徐々に精度を高めることで、各社が抱える社会課題の解決に向けた本格的な実装を進めていく方針です。
令和6年度の新たな挑戦
この年度の注目ポイントは、公募を通じて新たに採択された2社です。Blossom Energy株式会社は、カーボンフリーで熱エネルギーを供給する
蓄熱式ボイラ を開発・提供するプロジェクトに取り組みます。そして、株式会社Nocnumは、浄化槽の遠隔監視を実現するための
水質IoTセンサー を導入することで、公衆衛生の向上を目指しています。
先行支援企業
また、継続支援を受けている企業には、以下のようなプロジェクトが含まれます:
- - 交通・物流の自動化:自律航行船や自動配送ロボットの社会実装を目指す取り組み
- - クリーン・エネルギー:産業の脱炭素化を実現するための熱エネルギー供給
- - スマート住インフラ:3Dプリンターを活用した住宅の低コスト化
- - 農地の活用促進:AIを活用して農地流動化を促進
- - 県民の健康増進:スマホ接続型デバイスを使ったオンライン診療や尿検査キットを開発
各プロジェクトは、広島県が掲げる「スタートアップ・エコシステム推進都市」の実現に向け、イノベーションの社会実装を目指して進められています。
プロジェクトの進捗と情報発信
実証期間は令和7年3月末までを予定しており、各企業の進捗や成果は「サキガケニュース」として随時発信されます。個々のプロジェクトに対する関心が高まる中、広島県によるこの新しい取り組みが、どのような実績を残していくのかが注目されます。
まとめ
「サキガケ」プログラムは、広島県内における新たなビジネス環境の創造を目指し、スタートアップ企業の支援を実施する重要なイニシアティブです。全国的にもユニークなこの取り組みが、今後のイノベーションにおけるかけがえのない舞台となることでしょう。
詳細な情報は公式ウェブサイトや「サキガケニュース」でご確認ください。