スコッチ業界に新たな栄光、ロッホローモンド蒸溜所が複数賞受賞

ロッホローモンド蒸溜所がTWSC 2025で最高賞受賞

スコッチウイスキー界の新たな金字塔が立ちました。株式会社都光が正規代理店を務める「ロッホローモンド蒸溜所」が、2025年の東京ウイスキー＆スピリッツコンペティション（TWSC 2025）において、名誉ある「ベスト・スコッチ・ディスティラリー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。この受賞は、同蒸溜所のフラッグシップ商品である『ロッホローモンド 12年』が、7年連続で金賞を獲得した成果に続くもので、実に素晴らしい栄誉です。

ディスティラリー・オブ・ザ・イヤーの意義

「ディスティラリー・オブ・ザ・イヤー」は、その年のスコッチウイスキーにおいて特に優れた蒸溜所に贈られる最高賞であり、ロッホローモンド蒸溜所はその革新的なウイスキー造りの姿勢が評価され、2025年の選出を果たしました。多様な原酒を生み出すための特別な技術、ローモンドスチルや連続式蒸留機を駆使し、多彩な製品を世に送り出す姿勢が特に顕著です。

蒸溜所内には独自のクーパレッジ（製樽所）があり、異なる味わいのシングルモルトやシングルブレンデッドが次々とリリースされる点も、評価される要因となっています。

7年連続金賞『ロッホローモンド 12年』

同蒸溜所のフラッグシップ商品『ロッホローモンド 12年』は、TWSCが初めて開催された2019年から現在まで7年連続金賞を受賞するという快挙を達成しています。このウイスキーは、異なるタイプの蒸留器で仕込まれた複数の原酒をアメリカンホワイトオーク樽で熟成し、絶妙なバランスの中で豊かな味わいを生み出しています。熟した桃や洋梨の香り、バニラの甘さがコラボし、多層的な味わいを楽しませてくれます。

ロッホローモンド蒸溜所の歴史

ロッホローモンド蒸溜所は、1966年にリトルミル蒸溜所の第2工場として設立され、スコットランド最大の湖ローモンド湖のほとりに位置します。その蒸留技術は業界内外で広く評価され、昨年も権威ある「インターナショナル・ワイン＆スピリッツ・コンペティション（IWSC）」で「DISTILLERY OF THE YEAR」を受賞しました。これまでに合計58の賞を受賞しており、その輝かしい実績は、伝統と革新に対する情熱の表れです。

TWSCの意義と規模

TWSC（東京ウイスキー&スピリッツコンペティション）は、2019年から開催されており、日本の文化に根付いた繊細な味覚をもとに、世界中のウイスキーとスピリッツを審査する唯一の品評会です。ウイスキー評論家の土屋守氏が実行委員長を務め、国内外の高品質なウイスキーやスピリッツを広く発信し、文化の発展を促進することを目的としています。

最近のTWSC2025では、洋酒と焼酎部門を合わせて636アイテムが出品され、アジア最大級の規模の品評会となっています。この品評会を通じて、ますます多様性のあるウイスキー文化が形成されています。