カーポート型メガソーラー
2015-06-15 08:30:01

大規模駐車場活用のカーポート型メガソーラー事業が始動

千葉県長生郡に位置する双葉電子工業の従業員駐車場が、今後新たにカーポート型のメガソーラー発電所に生まれ変わります。発電事業を手掛けるのは、国光施設工業の100%子会社である国光エナジーサービス株式会社です。会社は、双葉電子工業から20年間当該駐車場を借り受け、太陽光発電事業を展開ようとしています。

この新しい取り組みでは、通常の太陽光発電とは異なり、駐車場の機能を維持したまま、工場の屋上に発電設備を設置。駐車場には約1,100台分のスペースがあり、敷地面積は約2.6ヘクタールもあります。最大出力は約1.7MWを見込んでおり、年間の発電量は一般家庭470世帯分に相当する約170万kWhの予測。発電した電力は、再生可能エネルギー固定価格買取制度を利用して、全量を電力会社に売電していく方針です。

注目すべきは、このカーポート型メガソーラーが発電収入に加え、さまざまな副次的効果ももたらすことです。特に、駐車場の屋根としての機能を活かし、夏の日差しから車を守り、車内の温度上昇を防止。これにより、ドライバーや従業員にとっても快適な駐車環境が実現されます。

今後、電力需要が高まる首都圏において、こうしたカーポート型メガソーラーの需要はますます増加すると予測されています。それは、野立ての太陽光発電の適地が減少している現状と、固定価格買取制度(FIT)の買取価格低下、さらには送電線の不足が要因です。

特に、東京都が掲げる「長期ビジョン」では、再生可能エネルギーの利用を20%増加させる施策の一環として、駐車場上部空間の有効活用を推進しています。国光施設工業としては、FITに頼らず将来的には蓄電池を導入し、近隣の工場やビルへ直接電力を供給する構想も視野に入れています。

国光施設工業は、カーポート型太陽光発電システムの導入において、株式会社環境経営戦略総研と協力し、今後5MW分の設置を計画。2015年度中には10MWの導入を目指しています。当社は、空港や工場、大型ビル等の電気設備工事を主力業務としていますが、近年は公共・産業向けのメガソーラーの建設・運営・管理に力を入れています。

今後、今回の事業で得られる知見や経験を基に、工場の従業員駐車場や商業施設の駐車場においてもカーポート型メガソーラーを提案し、持続可能なエネルギーの促進に貢献していきます。この事業がどのような影響を持つのか、今後の動向に期待が高まります。

会社情報

会社名
国光施設工業株式会社
住所
東京都大田区羽田空港1-7-1空港施設㈱第二綜合ビル 6階
電話番号
03-3747-7535

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