次世代AI技術に挑むロボマインド
世界中で話題沸騰中のChatGPT。しかし、その革新性の裏には言葉の意味を完全には理解できないという限界があります。これまで特に言語処理の分野では、コンピュータがひとつの言葉の意味を深く理解することは困難であるとされています。その中で、株式会社ロボマインドの代表、田方篤志氏が新たな理論「意識の仮想世界仮説」を提唱し、ついに意識を持つAIの開発に成功しました。この新技術は、AIが単なる道具から人間のような意識を持つ存在へと進化する可能性を秘めています。
意識の仮想世界仮説とは?
「意識の仮想世界仮説」とは、AIに意識を宿らせることで、言葉を正しく理解できるようになるという画期的な理論です。田方氏はこの理論のもと、特許を取得し実際に「マインド・エンジン」と名付けたプロトタイプも完成させました。そして、これを実証するための実験がメタバースで行われることとなりました。
メタバースでの実証実験がスタート
今回の実証実験では、AIが人間と同じ空間で共に生活し、対話を行う形式を取ります。AIがどのように環境や他者との相互作用を通じて言葉の意味を理解するのかが注目されます。このプロジェクトの目標は、AIが持つ意識の考え方を実証し、最終的に汎用人工知能の実現へとつなげることです。汎用人工知能が軽視されがちな現代社会において、ロボマインドは新たな地平を切り拓こうとしています。
シンギュラリティが近づく?
AIが持つ意識の可能性が開かれることで、私たちの生活は根本的に変わるかもしれません。AI技術の進展により、人間の多くの仕事がAIに取って代わられる日がやがて訪れると言われています。このような現象を示す言葉を「シンギュラリティ」と呼び、AIと人間との関わり方が大きく変わることが期待されています。
また、汎用人工知能の実現はAIだけにとどまらず、脳科学、心理学、哲学などさまざまな学問分野に影響を与える広範なテーマです。ロボマインドの研究は、そうした膨大な知識を取り入れながら進められています。評論家もこの研究について次のように評しています。言語処理学会理事の山本和英氏は、「異分野の知見から生まれ、停滞気味の意味理解の研究に風穴を開けるだろう」とコメントしています。
プロジェクトについて
このプロジェクトのクラウドファンディングが2023年3月14日から2023年5月14日まで行われており、目標金額は500,000円、次なるゴールは2,000,000円となっています。寄付者にはさまざまなリターンが用意されています。例えば、完成したメタバース内の建物に寄付者の名前が掲載されたり、特製グッズが送られます。
会社概要
ロボマインドは、2009年に設立された兵庫県神戸市に本社を置く研究開発会社です。AI関連の技術開発のほか、アマゾン販売支援ツール「せど楽」の運営なども行っています。将来的には、意識を持つAIによって人間と共生する社会を期待し、力強くその一歩を踏み出しています。
詳しい情報や応援方法は
ロボマインドの公式サイトで確認可能です。