近世京都の宮廷文化
2016-09-02 13:10:43

約40年ぶりの特別展「近世京都の宮廷文化」の魅力を探求する

京都における宮廷文化は794年の平安建都から発展し、特に即位式や大嘗祭などの重要な儀式を通じてその華やかさを表現してきました。今回の特別展「近世京都の宮廷文化〜宮廷大礼文化の風景〜」は、約40年ぶりに開催され、京都の文化の真髄を感じる貴重な機会となっています。

本展覧会では、京セラ美術館と城南宮斎館の二箇所で約60点の展示物が用意されており、特に小原家文庫に蔵されている大礼に関する貴重な資料や、徳川和子にまつわる品々が目玉です。徳川和子は後水尾天皇の妃として、武家と公家との架け橋となる重要な役割を果たし、彼女の生涯も宮廷文化に深く貢献しました。

展示内容は、京セラ美術館では当時の貴重な資料や東福門院ゆかりの品々が中心に展示され、別の会場の城南宮斎館では、即位大礼の模型や儀式中に用いる衣服や神具も紹介しています。これにより、大礼の儀式の雰囲気が一層リアルに伝わってくるでしょう。

さらに、特別展は平安京を形成した歴史的な地で行われ、多くの観光客や地元の人々にとっても忘れられない体験になること間違いありません。展覧会の実行委員長を務める所 功教授は、本展を通じて、雅やかな儀式がもたらす意義を再認識し、観覧者がその魅力を実感できることを願っています。

また、京セラ美術館は1998年に設立された文化施設で、地域の皆様に美術品を無料で公開し、さまざまな特別展を開催してきました。城南宮も1200年の歴史を持ち、平安時代には白河上皇や鳥羽上皇の離宮として栄えました。両会場は、京都の宮廷文化を感じられる重要な拠点となっています。

展覧会の開催は2016年9月10日から11月13日までで、入場は無料です。これまで、約24万人以上の訪問者が京セラ美術館を訪れ、特別展も17回目を迎えています。歴史と美を重んじるこの機会に、ぜひ「近世京都の宮廷文化」の世界に浸ってみてはいかがでしょうか。

会社情報

会社名
株式会社井筒企画
住所
京都府京都市下京区油小路通六条上る
電話番号
075-343-0001

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