コマツグループ、DX推進に CADDi Drawer 導入 - 図面データ活用で業務効率化とリードタイム短縮へ
100年以上の歴史を持つコマツは、次の100年に向けて、イノベーションによる成長加速、稼ぐ力の最大化、レジリエントな企業体質の構築を3つの柱として掲げています。その取り組みの一環として、コマツ産機株式会社と株式会社小松製作所金沢工場は、製造業AIデータプラットフォーム「CADDi Drawer」を導入しました。
コマツ産機は、大型プレスや板金機械などの開発・設計を行い、年間2万枚以上の新図面を作成しています。従来は過去のデータへのアクセスが容易ではなく、類似図面を再作成してしまうケースも少なくありませんでした。この課題を解決するため、CADDi Drawerを導入することで、過去の図面データを効率的に検索・活用できるようになり、新図面の作成を抑制し、製品リードタイムの短縮、固定費の削減、品質向上を目指しています。
CADDi Drawer導入による期待効果
CADDi Drawerの導入により、コマツ産機は以下のような効果を期待しています。
製品リードタイムの短縮: 過去の図面データへのアクセスが容易になることで、新図面の作成時間を短縮し、製品開発のリードタイムを短縮できます。
固定費の削減: 新図面の作成が減ることで、設計にかかるコストを削減できます。
品質向上: 過去の成功事例や失敗事例を参考にできるようになることで、製品の品質向上に貢献できます。
業務効率化: 図面データの検索や管理が効率化され、設計担当者の業務負担を軽減できます。
コマツ産機の取り組み
コマツ産機は、CADDi Drawerの導入によって、過去の経験値を活かし、より効率的かつ高品質な製品開発を目指しています。同社は、CADDi Drawerの導入を機に、さらなるDX化を進め、製造業における競争力を強化していく方針です。
CADDi Drawerについて
CADDi Drawerは、キャディ株式会社が提供する図面データ活用クラウドサービスです。図面データに含まれる寸法、記号、テキストなどの情報を自動で読み取り、構造化されたデータとして蓄積します。独自のアルゴリズムを用いて図面データを解析し、類似図面検索機能により必要な図面を迅速に探し出すことができます。
キャディ株式会社について
キャディ株式会社は、「モノづくり産業のポテンシャルを解放する」をミッションに、製造業のデジタル変革を推進しています。同社は、製造業のエンジニアリングチェーン・サプライチェーン上のあらゆるデータを解析・関連付け、インサイトを抽出することで、人間の生産活動をより高度化する「製造業AIデータプラットフォームCADDi」を開発提供しています。
まとめ
コマツ産機とコマツ金沢工場のCADDi Drawer導入は、製造業におけるDX推進の大きな一歩となります。同社の取り組みは、製造業全体のDX化を加速させる可能性を秘めています。