若者研究と生活意識
2020-10-02 11:40:49

現代若者研究と都市生活者意識調査が示す新たな動向

現代若者研究と都市生活者意識調査の発表



公益財団法人ハイライフ研究所が2019年度に実施した調査結果を基に、若者の生活様式や意識についての研究報告書を発表しました。今回の報告書には、大学生を対象にした「現代若者研究」と、都市生活者を対象にした「都市生活者意識調査2019」が含まれています。これらの研究は、若者や都市に住む人々の実態を深く掘り下げ、将来の展望を明らかにすることを目的としています。

新たな若者像の浮き彫り



仮説と調査の背景


調査は「街から若者が消えた」という感覚をもとにスタートしました。上の世代からは「最近の若者は…」という言葉が響きますが、少子化の影響もあり、若者の社会的影響力は減少していると考えられます。しかしながら、次代の日本を担うのは若者です。研究者たちは、若者の実態や価値観を探ることで、社会における彼らの役割や期待される方向性を見出そうとしています。

課題とアプローチ


この研究では、いくつかの課題が設定され、その一つは大学生の日常生活や消費行動を詳細に把握することです。また、将来の展望や生活の場の意識を探り、これらを通じて「日本の明日」を考察することも目的としています。

研究は定性的調査と定量的調査の2部門で構成されています。パーソナルインタビューを通じて大学生の生の声を聞く一方、インターネット調査によって広範なデータを収集し、大学生全体を把握する手法です。

都市生活者の意識とニーズ



研究の目的と方法


「都市生活者意識調査2019」の目的は、都市の日常生活者のニーズと現状を把握するための基礎研究としての役割を果たすことです。調査は東京30㎞圏内に在住する18歳から79歳の男女を対象に行われ、10回目を迎えます。インターネットを通じて行われたこの調査では、1,350人から有効回答が得られ、様々な項目が深掘りされています。

調査結果の概要


この調査では、「先が見えない不安の中で生活を維持しようとしている都市生活者」の姿が浮き彫りになりました。多くの人々が、将来に対する不安を抱えつつも、日常生活を守るための努力を続けています。報告書の分析編では、これらの結果に対してしっかりとした考察が加えられています。

今後の展望



研究を進める中で、若者や都市に住む人々がどのように自立し、社会と関わりを持っていくのかについての問いが生じています。特に、就職後の若者を対象にした調査を通じて、彼らがどのように意識を変化させ、ストレスに対処しているのかを追求します。これにより、未来の社会の変化を予測し、さらなる課題解決への手がかりを得ることが目指されています。

まとめ



公益財団法人ハイライフ研究所は、この研究を通じて若者や都市生活者の実態を深く理解し、それに基づいた施策や提言を行うことを目指しています。報告書は全国の図書館や大学に配布されるほか、公式ウェブサイトでも広く公開される予定です。これにより、社会全体が新たな知見を共有し、今後の方向性を見通せるようになることが期待されます。

会社情報

会社名
公益財団法人ハイライフ研究所
住所
東京都中央区銀座1-8-14銀座YOMIKOビル8階
電話番号
03-3563-8686

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。