学童保育の利用料に関するママたちの本音
株式会社インタースペースが運営する「ママスタ」が、全国のママたちを対象に行った「学童保育の利用料」に関するアンケート調査。その結果が公表され、940人以上のママたちから寄せられた声を分析したところ、地域格差や料金に対する満足度の違いが浮かび上がりました。
アンケート結果の概要
アンケートでは「あなたの地域の学童保育は通常月額いくらですか?」という質問が行われ、以下の4つの選択肢が設定されました:
1. 無料
2. 1円以上1,000円未満
3. 1,000円以上10,000円未満
4. 10,000円以上
その結果、最も多かったのは「1,000円以上10,000円未満」で、全体の59.4%を占めました。地域によっては「鹿児島で5,000円」「東京都下で6,000円」といった具体的な声も寄せられ、利用料に満足しているママが多いことが示されました。次いで「10,000円以上」と回答したのは22.0%で、「神奈川で16,000円」との意見も見受けられ、こちらは不満の声が多くなっていることが分かります。
無料で学童保育を利用しているという回答もあり、札幌市では「基本無料」で、親の就労に関係なく利用できることが好評です。一方、「1円以上1,000円未満」と回答した世帯は8.1%と少数派で、大阪市の年間500円というケースも紹介されました。
学童保育利用における不満の声
アンケートに寄せられたママたちの声には、料金に対する幾つかの不満が見られました。具体的には以下のような意見が挙げられました。
1.
料金に対するサービスの不満
「山梨県上野原市で5,000円。利用制限があり、高いと感じる。」
多くのママたちが、料金に対して提供されるサービスの内容に満足していないと感じているようです。
2.
近隣地域との料金格差
「兵庫県西宮市で月額8,200円。近隣の大阪市は年間500円なのに。」
同じ都道府県でも自治体によって大きな料金差が存在し、それが不公平感を生んでいます。
3.
おやつ代と延長料金の負担
「京都市でおやつ代が月2,500円。」
学童保育にかかる実際の費用は、基本月額はもちろん、おやつ代や延長料金によっても上昇するため、多くのママが経済的な負担を感じています。
4.
公営と民営の料金差
「埼玉北部では民営の学童が多く、公営だと安いが利用先は難しい。」
自治体の運営形態によっても、料金に大きな違いが見られるため、選択肢も限られてしまいます。
料金の地域格差の解消に向けて
今回のアンケートでは、地域ごとの明らかな料金差とその背景に課題が浮き彫りになりました。ママたちの要望を考えると、この地域格差を解消するための柔軟な料金制度が必要だと言えるでしょう。
自治体によっては、負担を軽減するための制度や助成金が用意されているところもありますが、まだまだ足りないと感じているママたちが多いのが実情です。
今後さらに、働く親たちの金銭的負担を軽減するための取り組みが進むことを期待しています。
アンケートの実施概要
- - 実施期間:2024年8月24日〜2024年8月25日
- - 回答人数:922人
- - 属性:子どもがいる方、妊娠中の方
- - 調査方法:インターネット
同じ都道府県内でも自治体ごとに学童保育の料金が異なることには注意が必要です。
ママスタセレクトの役割
「ママスタセレクト」は、育児で奮闘するママたちのために、実用的な情報を提供し続けています。今回の調査を通じて、地域の実情を反映した声をより多くのママたちに届けることで、問題解決に向けた一助となることを目指しています。