不動産テック企業の株式会社estieと物流不動産分野で長年の実績を誇る株式会社シーアールイーは、物流不動産マーケットに関するレポート分野で業務提携を開始しました。
今回の提携では、estieが独自に構築した物流不動産分析基盤とCREのマーケットレポートに関する知見、そして物流不動産管理業務での豊富な経験を組み合わせることで、新たなマーケットレポート「estie マーケットレポートsupported by CRE」を発行します。
このレポートは、日本全国の物流不動産を対象とし、首都圏部から細かいサブマーケットの物流不動産マーケット情報を分析。物流施設の形状別(ボックスタイプ、ランプウェイタイプなど)空室率や募集賃料と相関がある物件スペックなどを詳しく掲載することで、市場動向に関する情報を提供します。さらに、CREの物流不動産経験とestieの分析技術を融合させることで、将来予測など今までにないコンテンツの研究にも取り組む予定です。
両社は、この提携を通じて、物流不動産マーケットの関係者が必要とする市場動向やトレンドについての情報を提供することで、適正な物流不動産取引のサポートを行い、物流不動産マーケットの更なる活性化と拡大に貢献することを目指しています。
estie代表取締役の平井瑛氏は、「物流は人々の生活を支える経済の血液のような存在であり、物流不動産はその滑らかな流通を支える重要な社会インフラです。このため物流不動産データベースの構築・分析は、今後の日本の経済発展においても重要な意味を持つと考えております。CRE様の豊富な知見とestieの不動産データ分析技術を活かし、高品質なマーケットレポートを共同で作成・発信することで、物流業界全体の成長に貢献してまいります。」と意気込みを語っています。
一方、CRE代表取締役社長の亀山忠秀氏は、「物流不動産市場は、EC市場の拡大やグローバルサプライチェーンの再構築などにより、今後も成長が見込まれています。今回の提携により、両社で高品質なマーケットレポートを提供することで、物流関係者の情報収集効率化及び業務効率化に貢献し、物流不動産市場の健全な発展に貢献していきたいと考えております。」とコメントしています。
不動産テック企業と物流不動産大手の異色の組み合わせによる業務提携は、業界に大きなインパクトを与える可能性を秘めていると感じます。特に、estieが持つデータ分析力とCREの豊富な経験を融合することで、これまで市場に存在しなかった高品質なマーケットレポートが誕生するのではないかと期待されます。
レポートの内容は、従来の市場情報に加え、将来予測などの新たなコンテンツも盛り込まれるとのこと。これは、物流不動産に関わる企業や投資家にとって非常に価値のある情報となるでしょう。また、両社の強みを活かしたレポートを通じて、市場全体の透明性向上と情報発信強化が図られることで、より健全な物流不動産市場の形成に貢献すると考えられます。
この提携が、今後の物流不動産市場の発展にどのような影響を与えるのか、今後の動向に注目していきたいと思います。