交通新聞社が新たに開発した『駅情報ボード』とは?
交通新聞社は、駅利用者に向けた新しい情報提供手段として、タッチパネル式の大型ディスプレーを搭載した『駅情報ボード』を開発しました。このデジタルサイネージ端末は、駅発時刻表や駅構内図を瞬時に確認できる便利なツールです。
『駅情報ボード』の特長
『駅情報ボード』は、46インチの液晶ディスプレーを使用しており、タッチパネル式の操作が可能です。DIRECT FLASH技術を用いたユーザーインターフェイスにより、利用者は直感的に情報を検索し、閲覧することができます。さらに、おサイフケータイ(R)を使うと、専用の携帯サイトにも簡単にアクセスできるため、スマートフォンを持っている利用者にとっても非常に便利です。
主な機能には以下の内容が含まれています。
- - 時刻表:発車時刻や列車名を分かりやすく表示した「駅発時刻表」と、縦型の「列車時刻表」を組み合わせた形式により、目的の列車を容易に見つけることができます。
- - 駅構内図:トイレやエレベーターなど必須の施設を点滅表示することで、迷わずスムーズに利用できます。
- - 路線図・運賃表:仙台駅からの運賃や駅名の読み方を迅速に確認できます。
- - 駅周辺地図:周辺の銀行やホテルといった施設をすぐに検索し、拡大・縮小もワンタッチで行えます。
これらの機能は、DNPによって制作された筐体を通じて提供され、コンテンツ表示システムの構築はビズライト・テクノロジーが行います。また、周辺地図のデータはゼンリンデータコムから供給されます。
JR仙台駅での実証実験の開始
この『駅情報ボード』は、7月17日から株式会社ジェイアール東日本企画と共に、JR仙台駅2階のコンコースで実証実験を開始します。ここでは、12台の大型ディスプレーが連携したデジタルサイネージ『トールビジョン』も同時に設置され、JR東日本の商品の情報や人気車両の映像を表示します。また、情報端末を通じて、時刻表や駅周辺地図の閲覧が可能です。利用者が求める情報をタッチパネルで簡単に探し出すことができ、映像で紹介された商品についての詳細も得やすくなっています。
実証実験の詳細
- - 設置場所:JR仙台駅2階コンコース(ステンドグラス横)
- - 情報提供時間:午前7時から午後10時(状況により変更可)
- - 実験期間:2009年7月17日から2010年6月末までの予定
今後の展望
交通新聞社は、今後2009年下期から『駅情報ボード』の機器及び表示システムを販促・レンタルで提供する計画です。このような新たな情報システムを導入することで、2010年度以降の全国の交通機関や公共スペースへの展開を目指しています。
交通機関の利便性向上を背景に、駅や空港、ショッピングモールでの効果的な広告メディアとしても位置づけられています。この『駅情報ボード』は、利用者に迅速かつ正確な情報を提供し、より便利な移動を実現することが期待されています。