電通総研が発表した「Humanology FinTech Insights」とは
2024年1月1日、電通総研が社名を変更し、これまでの「システムインテグレーション」に加えて「コンサルティング」と「シンクタンク」機能を強化したことが新たな挑戦の幕開けとなりました。新設された「電通総研Humanology FinTech Insights」は、金融ビジネスとテクノロジーに特化したレポートで、同社の専門知識を活かして金融業界の課題に真正面から取り組むことを目指しています。このレポートは、電通総研のシンクタンク部門が中心となり、FINOLABの有識者たちが執筆しています。これは、彼らの持つ専門的知識をもとにした、実用的で新鮮な情報を提供することを目的としているのです。
執筆者について
レポートの執筆者は、柴田誠氏です。彼はFINOLABの責任者として、日本のフィンテックコミュニティの育成に不断の努力をしてきました。2016年にはFINOVATORSの設立に名を連ね、2018年には三菱UFJ銀行からJDD(Japan Digital Design)へ移籍し、オックスフォード大学での研究にも従事しました。2019年から電通総研に加わり、FINOLABの設立とともに現在の役職を務め、UI銀行の社外監査役も兼任しています。
レポートの主要テーマ
生成AIの活用可能性
第一のテーマでは、生成AIが銀行業務にどのように役立つかを探求しています。特に、金融業界における生成AIの実証プロジェクトに携わった実務者からのヒアリングを通じて、実際の活用事例とその期待される効果について詳しく分析を行っています。この調査では、顧客サービスやリスク管理など、7つの業務分野における具体的な活用例が挙げられています。
量子コンピュータの金融ビジネスへの影響
第二のテーマは、量子コンピュータの発展が金融業界に与える影響です。量子コンピュータの基本概念を解説しながら、特に暗号解読におけるリスクや、米国における対量子暗号技術の進展について整理しています。このテーマは今後の金融業界における重要な知識を提供するものであり、事前に考慮すべき多くの要点を明徐してください。
調査レポート全文のご紹介
以下のリンクから、レポートの詳細をご覧いただけます。
今後の展望
電通総研は今後も金融ビジネス及びテクノロジーに関する新たなトレンドや洞察を定期的に発信していきたい考えです。AIやブロックチェーン技術、規制の変化、そしてフィンテックの新たな動向に至るまで、幅広いテーマを取り扱い、業界の発展に寄与し続けることを目指しています。
革新を推進し未来を切り拓くために、電通総研のシステムインテグレーション、コンサルティング、シンクタンクという三つの機能を活かしながら、より良い社会の実現に貢献する情報を提供する所存です。