Brinc Japanと慶應義塾大学が共に歩む新しいリスキリングプログラム
Brinc Japan株式会社は、世界のアクセラレーターとして名高いBrincの日本法人であり、香港を拠点に数多くのスタートアップに投資を行っています。この度、Brinc Japanは慶應義塾大学のメディアデザイン研究科(KMD)及びScalablyと協力し、企業向けの「社会課題解決リスキリング特別講座」を新たに立ち上げました。本講座は、地域社会や企業のニーズに応じた人材育成を目的とし、社会課題に対処するためのスキルを習得できる機会を提供します。
新たなリスキリングの取り組み
今回のプログラムは、オンラインとリアルプロジェクトを組み合わせた形式を採用しています。受講者は、海外での先端事例を学ぶことができ、テーマ別のコミュニティを通じて新たな人脈を形成することも可能です。このような学びの場では、知識を「スキル」として実感し、実践に繋がる機会が提供されます。
このプログラムの特長は、単なる学習に留まらず、地域に根差した視点を持つ「グローカル」の考え方を背景に、実践する人との繋がりを重視した点です。リスキリングを通じて即戦力を身に付けた人材を育成することで、企業が直面する市場の変化にも柔軟に対応できるよう支援します。
プログラムの背景
日本の経済政策の一環として、2024年の経済財政運営に向け、「DX(デジタルトランスフォーメーション)」や「GX(グリーントランスフォーメーション)」を推進するために人材育成が急務とされています。とりわけ、IT人材の不足が深刻な問題となっており、経済産業省の調査によると、2030年には約55万人ものIT人材が不足する見込みです。これに伴い、企業はAIなど新技術を活用できる人材の育成に注力する必要があります。
Brincは、これらの課題に対応するため、KMDの地域みらいプロジェクトと連携し、国内全体に向けた教育プログラムを展開します。さらに、地域活性化に向けた取り組みとして、若者が地域経済を支える人材となるよう、社会課題に対して行動を起こすスキルを育成することを目指しています。
講座内容と提供者
この講座の内容は多岐にわたり、ESGやSDGsに対応した地域の活性化を助ける講座や、AIの利活用を促進する内容も含まれています。参加企業は、Brinc JapanとScalably、KMDなどの専門家と共にリスキリングプログラムを受講し、労働者のスキルアップに取り組むことができます。
また、厚生労働省の助成金制度も活用でき、企業は最大75%の経費助成を受けることが可能です。この制度は、企業が新しい事業に挑戦する際に、必要な人材のスキルを補強する支援策となります。
未来に向けた取り組み
リスキリング特別講座は、地域社会や企業のニーズに基づいて設計されており、企業が導入しやすい形で提供されます。受講者は、未来の課題に備えたスキルを身につけ、企業が持続的に成長するための資源ともなることが期待されます。
今後もBrinc Japanは、Scalablyや慶應義塾大学と共に、地域社会の持続可能な発展に向けた施策を進め、次世代のリーダーを育成していく方針です。