群馬県東吾妻町に導入される「CoDMON」の革新とは

株式会社コドモンが、群馬県東吾妻町の学童クラブに保育・教育施設向けICTサービス「CoDMON」を導入することを発表しました。導入は2024年10月15日から始まり、地域の教育環境に革新をもたらすことが期待されています。

「CoDMON」は、ICT技術を活用し、保育士や教育関係者の業務を効率化するためのソフトウェアとして設計されています。特に、限られた人員で行われる業務の生産性向上を目指し、職員の負担を軽減することに重きを置いています。

一連の機能による利便性の向上

具体的には、以下のような機能が順次導入される予定です。

入退室管理

QRコードを通じて児童の入退室を自動管理し、その記録はリアルタイムで保護者に通知されます。この機能により、保護者は月間の入室予定や欠席の申請をアプリから簡単に行うことができます。

お知らせの一斉配信

クラスや児童ごとに指定されたテンプレートを使い、簡単に保護者へ連絡をすることが可能です。メールやアプリ内通知など多様な方法で情報が広がります。これにより、迅速な連絡体制が築かれるでしょう。

アンケート機能

出欠確認に関するアンケートを配信し、保護者の意見を集めることができます。クラスや年次に配信先を指定することもでき、自由に設定が可能です。

資料室の整備

保護者アプリ上に施設の各種資料を分かりやすく整理し、キーワード検索ができることで、必要な情報を迅速に得られます。これまでの煩雑な資料管理が簡素化されるのです。

遅刻・欠席の連絡

入室時間帯の遅刻や欠席を保護者アプリから簡単に申請できるため、施設側もリアルタイムで状況を把握できます。この機能は、双方にとって非常に便利です。

シフト管理

職員のシフトを直感的に作成する機能が搭載されており、職員の配置や勤務日数も自動で集計します。これにより、労働基準法を遵守しつつ、公平にシフトを管理できます。

ICT化の重要性と保育の質向上

「CoDMON」の導入を通じて、行政が抱えるデジタル化の遅れを解消しようとする動きは、日本全体の保育現場におけるDX化（デジタルトランスフォーメーション）を進めるための重要な一歩です。保育士の職業イメージ向上や、保育所の働きやすさに対する国の取り組みはますます重要度を増しています。

厚生労働省は2020年に「保育士の現場・職業の魅力向上検討会」を発足させ、ICTの活用の重要性についても触れています。