アイビューティーサロン市場、1179億円に拡大!コロナ禍からのV字回復で利用者増加
株式会社リクルートが運営する美容に関する調査研究機関『ホットペッパービューティーアカデミー』は、2024年上期におけるアイビューティーサロンの利用に関する調査結果を発表しました。
調査によると、アイビューティーサロン市場規模は1179億円と、前年比28.9%増と大幅な拡大を示しました。これは、男女ともに利用者が増加したことに加え、女性の1回あたり利用金額と年間利用回数がコロナ禍前からV字回復したことが要因です。
特に、女性の利用金額はここ5年で最も高く、年代別で見ると40代の利用金額が前年から大きく上昇しました。また、男性の利用金額も前年から上昇し、年代別では20代が大きく伸びています。
目元美容への意識の高まり
コロナ禍では、マスク着用が日常化し、「マスクから見える」目元美容への意識が高まりました。そのため、アイビューティーサロンでは「まつげパーマ・カール」の利用が増加していました。
しかし、マスク着用規制が緩和され、外出機会がコロナ禍前の水準に戻ったことで、施術単価が高い「まつげエクステンション」の利用も復活の兆しを見せています。さらに、「アイブロウ・眉カット」をサロンで利用する男女が増加し、目元美容は高単価化、そして施術の範囲が広がる傾向にあります。
40代女性の利用増加
40代の女性は、1回あたりの利用金額が顕著に上昇しました。これは、時短美容としてアイメイクに時間をかけたくないというニーズの高まりが背景にあると考えられます。
利用メニューの傾向
最も利用率の高いメニューは、男女ともに「まつげパーマ・カール」です。女性の利用メニューでは、前年から「まつげエクステンション」と「アイブロウ・眉カット」の利用率が上昇しました。特に、40代女性ではこれらのメニューの利用が大幅に増加しています。
まとめ
アイビューティーサロン市場は、コロナ禍からのV字回復に加え、目元美容への意識の高まりや時短美容ニーズの高まりを受けて、今後も拡大していくことが予想されます。特に、高単価メニューや施術範囲の拡大など、新たなニーズに対応したサービスの提供が求められていくでしょう。
アイビューティー市場の拡大、その背景にあるものとは?
今回の調査結果から、アイビューティーサロン市場の活況ぶりが見て取れます。コロナ禍を経て、人々の美容意識は大きく変化し、特に目元への関心の高まりが顕著です。
マスク着用によって、これまで以上に目元に注目が集まるようになり、アイメイクやまつげケアへの関心が高まりました。さらに、コロナ禍で外出機会が減少し、人との接触機会も減ったことで、自分自身への投資として美容に力を入れる人が増えたと考えられます。
特に40代女性の利用金額の上昇は注目すべき点です。年齢を重ねるにつれて、より美しくなりたいという願望は強くなり、同時に、時間の制約や疲れを感じやすくなるため、時短で効果が期待できる美容方法を求める傾向があります。アイビューティーサロンは、そのような40代女性のニーズに応えるサービスとして、高い支持を得ていると言えるでしょう。
今回の調査は、アイビューティーサロン市場の現状を把握する上で非常に有益な情報となりました。今後、市場はさらに拡大していくことが予想され、新たなサービスや技術の開発も期待されます。美容業界の動向を注視していく必要があります。
考察:変化する美容意識とアイビューティーサロンの役割
アイビューティーサロンは、単に見た目を美しくする場所ではなく、顧客の自信や幸福感に貢献する場所へと進化しています。
コロナ禍を経て、人々は「自分らしさ」を追求する意識が高まり、美容に対する価値観も多様化しています。アイビューティーサロンは、その変化に対応し、顧客一人ひとりのニーズに合わせたサービスを提供することで、顧客満足度を高め、更なる成長を遂げていくことが期待されます。
今後、アイビューティーサロンは、技術の向上はもちろんのこと、顧客とのコミュニケーションを重視し、カウンセリングや提案力なども強化していくことが重要となるでしょう。顧客の潜在的なニーズを理解し、適切なサービスを提供することで、顧客の信頼を獲得し、長期的な関係を築き上げていくことが重要です。