GMOインターネットのGPUクラウドがチューリング社の自動運転AIを支援

GMOインターネットのGPUクラウドがチューリング社の自動運転AIに貢献

GMOインターネットが自社の高性能GPUクラウド「GMO GPUクラウド」を、チューリング社が開発する自動運転AIの基盤として採用されることになりました。これは自動運転技術における革新的な一歩であり、両社の強力な連携が新たなテクノロジーを生み出す舞台となるでしょう。

完全自動運転の実現に向けた加速

チューリング社は、国内最速を誇る「GMO GPUクラウド」を活用することで、完全自動運転の実現を目指しています。この技術はAI自身が周囲の状況を認識し、運転判断や操作を行うもので、設計から実装まで一貫してAIに任せるEnd-to-End自動運転システムです。

チューリングの革新技術

チューリング社は以下のような最先端技術を開発しています。

1. TD-1: カメラ映像をもとに、運転操作のすべてをAIが担当します。
2. Heron（ヘロン）: 日本の言語や文脈を理解したマルチモーダル生成AI。
3. Terra（テラ）: 現実の物理法則を理解し、リアルな運転シーンを動画として生成するモデル。
4. CoVLA（コブラ）Dataset: カメラ映像を言語化し、最適な運転操作を導き出すデータセット。

これらの技術が相互に作用することで、チューリングは高精度かつ柔軟な自動運転システムの開発を進めています。この組み合わせにより、自動運転技術の進化を加速させることが可能になります。

高性能計算環境の重要性

自動運転AIの開発には膨大な計算資源が必要です。そのため、GMO GPUクラウドの採用が重要な役割を果たしています。これにより、モデルの学習や推論処理を迅速化し、開発サイクルの短縮とAIの精度向上が実現できるのです。

GMO GPUクラウドの特長

「GMO GPUクラウド」は、日本国内初となるNVIDIAの高速ネットワーク「NVIDIA Spectrum-X」をはじめとする高性能資源を多数装備しています。このクラウドサービスは、世界のスーパーコンピュータランキング「TOP500」で37位、国内では6位にランクインし、商用クラウドの中でも最速の性能を持ちます。これにより、さまざまな分野でのAI開発が計画されています。