ビステオン、ジョンソンコントロールズの電子機器事業の買収完了
2014年7月1日、ビステオンコーポレーションがジョンソンコントロールズの車載電子機器事業を買収したことを発表しました。この取引は、2億6500万ドルの現金を用いて行われ、ビステオンは世界の自動車コックピット電子機器サプライヤーの中で第3位に躍り出ることとなります。
競争力の強化
今回の買収により、ビステオンの世界的な展開や製造能力、エンジニアリング拠点、製品ポートフォリオが一層強化されます。それに伴い、急成長を遂げるコックピット電子機器セグメントでの競争力が高まり、今後9社の主要な自動車メーカーに製品を供給することが見込まれています。年間売上高は30億ドルを超え、ドライバー情報では世界第2位の地位を確立します。
ビステオンのCEO、ティモシー・D・ルリアット氏は、「この買収は当社の変革における重要なマイルストーンであり、多くの関係者に利益をもたらすと信じています」とコメントしています。彼はまた、この取引がコックピット電子機器をビステオンの2つの中核事業の一つとしてさらに強固なものにすると述べました。
ビステオンの未来
ルリアット氏は、「この高度に評価されている電子事業を手に入れることで、当社の展開が広がり、効率的に新たなプログラムをサポートできるようになります。これにより、コネクテッド・カー技術の分野でも第一人者となることが期待されます」と明言しました。
さらに、ビステオンの副社長で電子機器部門の責任者であるマーチン・T・サール氏も、今回の買収が自動車電子機器業界の主要なプレーヤーの誕生を意味すると語りました。
新たな電子機器事業の概要
ビステオンがジョンソンコントロールズから買収した事業は、ドライバー情報やインフォテインメント、コネクティビティ、ボディ用電子機器などを自動車メーカーに提供します。今回の取引により、約5,000人の社員(うち約1,000人がエンジニアや専門家)が影響を受けます。
ビステオンの新しい電子機器事業は、合計24の製造拠点と8のグローバルな技術センターを有し、全世界で約10,500人の社員を擁することになります。また、2013年度には、買収した事業から約13億ドルの収益を上げており、5800万ドルのEBITDAも記録しました。
この取引は、2017年までに年次コストの相乗効果が4,000万ドルを超えると予測されています。
ビステオンについて
ビステオンは、自動車メーカーや株主に価値を提供するグローバルな自動車部品サプライヤーであり、コックピット電子機器事業と熱管理事業を二本柱としています。現在、ビステオンは32カ国に拠点を持ち、約29,000人の社員を擁しています。2013年の売上高は74億ドルに達しました。詳細は
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