AIテスト設計ツール「TestScape」の進化
バルテス株式会社(本社:大阪)が開発したAIテスト設計ツール「TestScape」は、ソフトウェアテストの品質向上を目指し、新たな機能を追加しました。この新機能はシナリオテストに特化しており、テスト設計をより効率的に行えるようサポートします。
シナリオテストの課題
ソフトウェア開発におけるテスト設計の重要性は言うまでもありませんが、特にシナリオテストは難易度が高く、設計内容が担当者の経験に左右されることが多いです。シナリオテストは、ユーザーの業務の流れや操作感に基づき、目的達成の可否を検証する手法。このため、単一の正解が存在せず、業務理解、ユーザー視点、テストの範囲を的確に判断することが求められます。
これらの判断はテスト設計者のスキルに依存しがちで、設計品質にばらつきが生じ、属人化が進むことが課題となっていました。また、設計プロセスやその根拠を共有できない場合、レビュー負荷が増大し、品質の不安定化も招きます。
TestScapeの新機能
バルテスはこれらの課題に対処するため、AIテスト設計ツール「TestScape」の新機能を開発しました。この機能により、設計過程が可視化され、根拠に基づいた説明可能なテスト設計が可能になります。具体的には、業務マニュアルや仕様書などを元に、テスト設計を段階的に進めていくことができます。以下はそのプロセスです。
1.
フロー図作成(AI生成対応)
2.
基本シナリオ作成(AI生成対応)
3.
パターン作成
4.
テストケース作成
AIがフロー図や基本シナリオの作成を支援することで、設計根拠の明確化と説明可能性が向上。これにより、テスト設計の過程が明確になり、「なぜそのテストが必要か」という説明がしやすくなります。
期待される効果
新機能により、以下の効果が期待されます:
- - 幅広いテスト設計業務での有効活用
- - テスト設計工数の効率化
- - 設計プロセスの標準化と品質安定化
- - 設計根拠の可視化によるレビュー効率の向上
- - 担当者の経験に依存しない設計プロセスの構築
バルテスの社内検証によると、この新しい手法によってテスト設計工数を約40%削減する可能性が示されています。このように、設計過程やその根拠を蓄積することで、テスト資産の再利用や安定した品質の向上が期待されるのです。
今後の展望
バルテスは今後もAIを活用したテスト設計の提案や実施を強化することを目指しています。また、「QUINTEE」に基づくテスト設計プロセスのさらなる改良や新たな生成AIテストツールの開発も行い、『AI-テストデザインコンサルタント』の育成を進めることで、説明可能性のあるテスト設計の実現を推し進めていく所存です。
バルテスについて
バルテスグループは、ソフトウェアテストおよび品質向上支援のリーディングカンパニーであり、国際的な資格認定機関「ISTQB」の最高位である「Global Partner」に日本で初めて認定されています。バルテスは業界内において高い信頼性と専門性を有し、今後の活動から目が離せません。