株式会社ティーケーピー(TKP)は、株式会社ハークスレイとの業務提携契約を2025年4月14日付で締結したことを発表しました。この提携の一環として、ハークスレイの子会社である株式会社味工房スイセンの株式を取得し、持分法適用会社とすることも決定しています。
業務提携の背景
TKPは、創業以来、遊休不動産を活用し、空間の再生を行うことで価値を生み出す総合的な空間サービスを提供してきました。現在、全国に275の貸会議室や宿泊研修施設を展開し、約3万社の顧客に利用されています。このような背景の中で、TKPは「内製化」と「外食企業との協力」をバランスよく進め、ケータリングサービスやお弁当の提供など多岐にわたる飲食サービスを展開しています。
一方でハークスレイは、「わたしの街の台所」というスローガンのもと、持ち帰り弁当事業を中心に地域の食生活に貢献する企業です。主力ブランド「ほっかほっか亭」での高品質な商品とサービスを提供し、地域との共生を大切にしています。
このパートナーシップを通じて、両社は味工房スイセンのさらなる発展を図ります。具体的には、営業施策や販売活動の隙間を埋め、食材の共同購入による効率化とコスト最適化を進める計画です。また、TKPの顧客に対してハークスレイの商品の販売促進についても検討しています。
業務提携の内容
本提携では、以下の主な取り組みが強調されています。
1. 味工房スイセンの事業発展に向けた営業や販売活動、食材購入の協業
2. TKP顧客への弁当などのハークスレイグループ製品の販売施策の検討
3. 企業価値向上に寄与する施策の検討
株式取得について
TKPは、味工房スイセンの普通株式1,400株を2025年4月24日付で譲り受けます。これにより、味工房スイセンはTKPの持分法適用会社となります。同社は「おいしさに真心をこめて」をモットーに、仕出し料理やケータリング、宅配弁当を提供し、高品質なサービスを提供しています。
この持分法適用契約により、TKPは各種イベントやパーティーにおいてサービスの安定供給を図り、オペレーションの効率化を進めると共に、共同開発や仕入れによるコスト面での効果も期待しています。
TKPは引き続き持続可能な企業価値の向上に努め、グループ全体の成長を目指していくと明言しています。特に、この提携がもたらす相乗効果により、より一層のサービス向上を目指す姿勢がうかがえます。
結論
今回の業務提携は、双方にとってウィンウィンの関係を構築する重要なステップです。両社の強みを生かし、食の分野における新たなサービスを提供していくことが期待されます。業界の動向に注目しつつ、今後の展開を見守りたいところです。