OKIの菊地氏が「標準化功績賞」を受賞
2026年5月21日に行われた一般社団法人情報処理学会情報規格調査会の第41回規格総会において、OKIの菊地奈穂美氏(工学博士)が2026年度「標準化功績賞」を受賞した。この賞は、情報技術における国際標準化の重要な貢献を称えるものであり、菊地氏はこれにより二度目の受賞となる。
標準化とその重要性
情報通信技術が絶えず進化している現代において、ICT、高度なITサービス、IoT、AIの導入は急速なペースで進行している。これに伴い、ソフトウェアやシステムの重要性も高まり、安心安全なシステム品質を確保するためには、品質基準や支援技術の標準化が不可欠である。これらの基準が確立されることで、さまざまな組織間での合意形成が円滑に行われる。
菊地氏は1995年からJTC 1/SC 7専門委員会に参与し、WG 8やWG12小委員会の活動に従事してきた。これにより、同委員会における標準化活動を30年以上にわたり継続している。さらに2009年からはSC 7/WG 6小委員会にも参加し、ISO/IEC 25000 SQuaREファミリーの国際規格の制定へも貢献した。
菊地氏の成果と貢献
菊地氏はSC 7/WG 8、WG 12、WG 6において策定された国際規格の日本のJIS化に尽力するなど、日本国内での国際規格の普及に努めた。これらの業績は、彼女がこの分野で果たしてきた役割を際立たせ、今回の受賞を導いた。
受賞の際、菊地氏は「標準化功績賞という名誉ある賞をいただき、光栄に思っております。この賞は私一人の手柄ではなく、標準化活動に関わった皆様の協力のおかげです」と述べ、関係者への感謝の意を表した。さらに、彼女は「引き続きこの分野の発展のために貢献していきたい」との意向を示した。
標準化功績賞とは
標準化功績賞は、ISO/IEC JTC 1における標準化活動において、長期にわたり貢献した個人に贈与される名誉ある賞であり、毎年選ばれる受賞者は3名以内である。菊地氏の受賞は、彼女が情報規格調査会に携わり続けて約30年間の努力が認められた結果と言える。
今後の展望
菊地氏の今回の受賞は、情報技術分野において標準化が如何に重要であるかを再認識させる契機でもある。ICTの進展に伴い、新たな技術やシステムが登場し続ける今、標準化への関心とその実践がますます求められる時代となっている。今後も菊地氏を始めとした専門家たちが、情報技術の進化に寄与する活躍を期待したい。
情報処理学会が主催するこの賞は、本業界のさらなる発展を促す要素の一つと考えられており、今後の情報共有や技術進展につながることが期待されている。