デジタル証明書、芝浦工大で発行開始
2021-10-21 16:52:00

芝浦工業大学がデジタル学修歴証明書の発行を開始、教育の未来を切り拓く

芝浦工業大学がデジタル学修歴証明書の発行を開始



日本においても教育のデジタルトランスフォーメーションが進み始めています。特に、芝浦工業大学は国際教育研究コンソーシアム(RECSIE)とアイルランドのIT企業であるDigitary社の協力を受け、2021年10月21日よりデジタル学修歴証明書の発行を開始しました。

この新しい取り組みにより、芝浦工業大学の学生や卒業生は、世界中のどこからでもデジタル認証された自大学の正式な証明書にアクセスし、自らのキャリアの一助として採用企業と共有することが可能になります。これにより、転職や就職活動時の利便性が大きく向上し、紙の証明書の必要も減少するため、大学側にとっては事務コストの削減やSDGs(持続可能な開発目標)への貢献も期待できるのです。

デジタル証明書の普及と日本の遅れ



高等教育機関の証明書のデジタル化は、すでに1970年代から世界各国で始まっています。1990年代にはヨーロッパやアジアにおいて、国家をあげたプロジェクトとして大学の証明書デジタル化が進められてきました。今日では40か国以上でデジタル証明書が普及し、国際的な標準となっています。

しかし、日本の大学においてはこの流れは遅れがちで、芝浦工業大学の今回の取り組みは、日本の高等教育機関におけるデジタル変革の重要な一歩と位置づけられています。この動きが他の大学にも広がることが期待されています。

生涯学習推進への寄与



さらに、今日の世界では生涯学習の重要性が再認識されています。各国政府や国際機関は生涯学習の普及を推進しており、デジタル学修歴証明書は時間的・地理的に広がる学習履歴を効果的に管理できる重要なツールとされています。今回の芝浦工業大学でのデジタル証明書の導入は、日本における生涯学習の推進に向けての先駆的な一歩と評価されています。

Digitary社のプラットフォーム



このデジタル化プロジェクトでは、Digitary社のCOREプラットフォームが基盤として採用されています。このプラットフォームは、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、アメリカ、さらにはヨーロッパ諸国、インド、中国、中東など、多くの国の高等教育機関に広く利用されており、学生や卒業生はデジタル証明書にいつでもアクセスできます。

RECSIEの概要



一般社団法人国際教育研究コンソーシアム(RECSIE)は、2014年に設立された非営利団体で、国際的な高等教育の発展に貢献することを目的としています。RECSIEは、日本の大学の証明書類のデジタル化に取り組むと同時に、世界中の大学との協力を通じて学生の国際的な移動性を高めています。

まとめ



芝浦工業大学がデジタル学修歴証明書の発行を開始したことは、日本の高等教育において重要な変革の一環です。これにより、大学は学生の国際的な競争力を高めることができ、学生はより効率的に自身のキャリアを築くことができるでしょう。この流れが他の大学にも広まることで、日本全体の教育の質と国際性が向上することが期待されます。

会社情報

会社名
一般社団法人 国際教育研究コンソーシアム
住所
東京都渋谷区千駄ヶ谷4-5-15 ストークメージュ203 一般社団法人 外国人留学生高等教育協会 内
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