外食アワード2020受賞、エイジングシートで食文化を革新するミートエポック

外食アワード2020受賞の背景

株式会社ミートエポックの代表取締役、跡部美樹雄氏が「外食アワード2020」において、中間流通・外食支援事業者部門での受賞を果たしました。このアワードは外食産業の発展と文化醸成に寄与することを目的とする表彰制度で、今年で17回目を迎えています。新聞社や通信社の記者たちが選び、外食業界で活躍した人物を称えるこの賞の受賞は、同社にとって大きな意義があります。

エイジングシートの革新

受賞の理由は、2012年に東京・六本木に開店した熟成肉専門店「旬熟成」がきっかけとなった、食品の熟成に関する研究にあります。跡部氏は明治大学農学部の村上教授と共同で、熟成肉の製造に必要な発酵菌の研究を進めました。その結果、2017年に日本初となる「エイジングシート」を実用化。その技術は肉だけでなく、鮮魚の保存方法にも応用され、多様な分野での発展が期待されています。

SDGsへの貢献

「エイジングシート」活用により、異臭の発生や脂肪の酸化を防ぐことができ、持続可能な社会への貢献が期待されています。具体的には、発酵熟成肉の品質が向上し、フードロスの軽減にも寄与しています。これを通じて、エコフレンドリーな飲食文化の促進を目指しているのです。今後は、乳製品や穀物の発酵熟成に取り組み、新たな商品開発に向けた挑戦も進めていく意向です。

エイジングシートの製造技術

「エイジングシート」は、人体に無害な菌を利用し、熟成を早めるために特許取得された技術です。このシートで肉を包むことで、菌が迅速に増殖し、短期間で安全な熟成が可能になります。一般的な熟成期間の約3分の1という短期間で、美味な発酵熟成肉が実現します。また、酸化を防げるため、肉魚の保存期間を延ばし、食品ロス問題への対策ともなります。このように、エイジングシートはただの保存技術ではなく、食品の質を高め、持続可能な未来を実現するための鍵となるのです。

今後の展望

「外食アワード2020」の受賞を受け、跡部美樹雄氏はさらに「エイジングシート」を通じて、食材や飲食業界の魅力を引き出す努力を続けていくと表明しています。持続可能な開発目標（SDGs）への適合を目指し、資源の再利用を推進しながら、皆が楽しめる食文化の創出に取り組む姿勢が強調されています。これからのミートエポックに期待が寄せられています。