株式会社SUIが実施した全国的なアンケート調査から、夫婦関係の実情が浮き彫りになりました。最近の調査で、約2000人の既婚者を対象に、夫婦間の関係について意見を募りました。まず、調査結果によれば、全体の約80%が夫婦関係を「良好」または「どちらかといえば良好」と評価する一方、約2割の参加者は「悪い」または「どちらかといえば悪い」との回答をしています。このことから、依然として一定数の夫婦が関係に問題を抱えていることが確認できました。
その中でも、特に衝撃的だったのは、夫婦関係が良好でないと答えた人々の7割が「関係を改善したいと思っていない」と回答した点です。さらに、その中の約50%は「離婚したい」または「諦めている」と明かしており、パートナーに対する期待をすでに失っている場合が多いことが分かりました。
興味深いことに、男女別に見ると、男性の方が関係改善に前向きな傾向があります。これに対し、女性は「改善したいと思っていない」との回答が多くなっています。この結果には、男女間での関係改善に対するアプローチの違いが反映されているかもしれません。
さらに、夫婦問題を解決しようとする行動を取ったかどうかを尋ねたところ、夫婦の64%が「何もしなかった」と答えています。具体的には、「我慢した」が50.5%、「様子を見た」が13.5%という結果に。行動を起こした人は13.5%で、主に話し合いを試みたケースが多いと報告されています。このような状況で、なぜ多くの夫婦が動き出さないのか、さまざまな理由があると考えられます。夫婦関係カウンセラーのひらたえりさんは、「どうしていいのか分からない」「相談先がわからない」といった声が多いと指摘しています。
このように、悩みを抱えた夫婦がカウンセリングを利用するという意識は非常に低いようです。実際、約8割が「利用したくない」「どちらかといえば利用したくない」と回答し、カウンセリングの利用経験者はわずか16%。これには、「第三者が介入しても改善が見込まれない」などの根拠ある懸念が含まれていることがわかります。
しかし、カウンセリングには、関係の改善につながる明確な効果があることが数々の研究やデータで実証されています。実際、カウンセリングを利用した夫婦の中には、「本音が聞けた」という声や、「自分は間違っていないと確認できた」といった体験談があり、多くは前向きな変化を実感していることが分かります。
ひらたさんは、心の「かすり傷」を放置せず早めに相談する重要性を説いています。少しでも気になることがあれば、専門家に頼ってみてほしいとのことです。加えて、株式会社SUIは「夫婦の悩ミカタ」というオンライン相談サービスを提供しており、夫婦関係の悩みについての専門家が在籍していることも明らかになっています。これにより、夫婦は孤独を感じることなく、安心して自分や関係性の未来を考えられる場が確保されています。
最後に、調査結果から見えてくるのは、多くの夫婦が関係の改善を諦めてしまっている実情です。しかし、専門家の助けを借りることで、状況を打破することができるかもしれません。自らの幸せを追求するためにも、夫婦関係における専門的なアドバイスを受ける重要性を再認識してほしいと思います。