佐賀県が選択した次世代型校務支援システム
2027年4月より、株式会社ベネッセコーポレーションが提供する「ベネッセ校務クラウド」が佐賀県教育委員会にて使用されることが正式に決まりました。このシステムは、中高一貫校や併設校を含む高等学校向けに特化されています。
校務DX計画とは?
佐賀県の教育委員会は、さらなるデジタル化を推進する「校務DX計画」を策定。その一環として導入される「ベネッセ校務クラウド」は、県内の46校(全日制高等学校、通信制高校、特別支援学校など)で使用される予定です。これにより、業務の効率化を図り、教職員の負担軽減が期待されています。
導入理由と期待される効果
教育委員会はこれまで、Microsoft 365を利用して生徒と教員にデジタルツールを提供してきましたが、校務システムにおいては手入力の負担や複数の端末使用が課題となっていました。このため、統一された校務支援システムが求められていました。
「ベネッセ校務クラウド」は、これらの課題を解決し、データの可視化と分析を可能にします。特に、リアルタイムでの学生の状況把握や進路面談の支援が大きな利点として挙げられます。
ベネッセ校務クラウドの特徴
1.
データの一元管理と分析
さまざまなデータをダッシュボードで一元化することで、学校全体での情報のクロス分析が実現します。これにより、進路に関する多面的なデータが用意され、生徒指導の質が向上します。
2.
ユーザーフレンドリーな設計
生徒や保護者はスマートフォンアプリを通じてシステムにアクセスできるため、手間のかからない日常コミュニケーションが可能になります。また、情報はリアルタイムで更新され、業務効率の向上にも寄与します。
3.
高いセキュリティ対策
シングルサインオンや二段階認証など、高度な認証機能が実装されており、校務データの安全性が確保されています。これにより、教職員はロケーションに囚われない環境で安心して利用できるのです。
教育委員会の期待コメント
佐賀県教育委員会では、過去10年間の運用での課題を背景に、このシステムを選定しました。データの自動集計やダッシュボードによる可視化が、教職員の業務負担を大きく軽減することが見込まれています。
ベネッセの意気込み
我々は、佐賀県の次期教育情報システムに「ベネッセ校務クラウド」が採用されたことを光栄に思います。教職員の業務を効率化しながら、生徒との向き合いの時間を増やせるよう支援していく所存です。
まとめ
今後、佐賀県において「ベネッセ校務クラウド」による校務支援がどのように実施されるか、そして実際に教育現場にどのような変化をもたらすのか、今から楽しみです。教育のデジタル化が加速する中で、さらに多くの学校がこのシステムを導入することが期待されています。