孫に安心して食べさせる新しい米ブランド誕生
佐賀県伊万里市滝野地区。その美しい棚田が広がる中山間地で、新たな挑戦が始まりました。この地は農業と自然が共に息づく場所で、40年以上にわたり米作りに情熱を注いできた川原育男さんが率いる「はぐくみファーム」が新しいブランド〈滝野棚田米〉を立ち上げました。
安全へのこだわり
川原さんの信念は一貫しており、「孫に安心して食べさせたい」という思いが新ブランドの根底にあります。厳選した自然環境のもと、農薬や化学肥料を一切使用せず、昔ながらの米作りを実践しています。この試みにより、作られるお米は、ふっくらとした食感とやさしい甘みを兼ね備え、過去の農薬検査では247項目すべてで「不検出」の結果が出ています。特に今年は、栽培期間中に農薬や化学肥料を「完全不使用」とする挑戦を行っています。
地域の課題と解決策
しかし、滝野地区は農業の担い手不足が深刻で、放棄される田んぼも増加しています。手入れを怠ればすぐに荒れてしまう田んぼの復活には、多くの労力が必要であり、ここで川原さんたちが取り組んでいる活動が重要になってきます。はぐくみファームでは、耕作放棄を防ぐために、継続不可能な田んぼを引き継ぎ、修繕と栽培を行うことで、棚田を守り続けています。
クラウドファンディングでの支援募集
この度、滝野棚田米の令和7年度新米の予約販売と同時に棚田の維持・修繕費の支援を募るクラウドファンディングを開始します。支援者には数量限定で新米がリターンとして贈られる予定で、発送は10月末頃を予定しています。この取り組みは、地域の人々だけでなく、外部からの支援も求める重要な機会です。
未来を見据えた棚田の価値
滝野の棚田は、ただの農地ではありません。地域の文化、風習、そして人々の生命を支える環境として、未来へ残したい風景です。棚田は水を蓄え、災害を防ぎ、多様な生き物たちの住処を提供します。このため、今後も棚田を引き継ぐ新たな担い手が増加していくことが期待されていますが、栽培へのこだわりは変わりません。地域を支えるために、多くの方々のご支援を心から呼びかけています。
クラウドファンディング実施概要
- - 実施者: はぐくみファーム株式会社(代表:川原育男)
- - 内容: 令和7年度の棚田米〈滝野棚田米〉の予約販売と棚田修繕費用の支援募集
- - リターン: 令和7年度の新米(数量限定)など
- - 実施期間: 4月25日〜5月22日
- - 詳細ページ: クラウドファンディングページ
- - Instagram: はぐくみファームの様子
地域の宝である棚田を守るための取り組みに、ぜひ皆さんの支援をお願い申し上げます。