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人材紹介業のアライアンスプラットフォーム「47agent」を運営する47agent株式会社が、2,800万円の資金調達を実施した。2022年10月には正式リリースを予定しており、人材紹介業界のDX化を加速させる取り組みとして注目を集めている。

47agentは、人材紹介業界の課題である情報共有の不足や競争による非効率性を解消するため、全国の人材紹介会社が連携できるプラットフォームを提供する。同社のビジョンは、「47都道府県の全国の人材紹介会社で協業して求職者と採用企業、更には人材紹介業界の可能性を最大化させたい」「全国のエージェントが当たり前のようにつながる未来をつくる」というもので、人材紹介業界全体の活性化を目指している。

47agent代表の勝木豪志氏は、9年間転職エージェントとして活躍してきた経験から、自身の経験をもとに同サービスを立ち上げた。勝木氏は、これまで転職エージェントとして活動する中で、優秀な求職者とマッチする求人がなかったり、逆に魅力的な求人に対して紹介できる求職者がいないという課題に直面してきた。

「せっかく良い求職者がいてもマッチする求人がないことや、反対に、せっかく良い求人があっても紹介できる求職者がいないという悔しい経験をたくさんしました。」と勝木氏は語る。

例えば、28歳のビール酵母の研究者や、32歳の製鉄メーカーのエンジニア、36歳の看護師など、勝木氏自身では紹介できる求人がなかったという。しかし、同業他社とのアライアンスを通して、これらの求職者の期待に応えることができ、その経験から人材紹介会社同士の協業の可能性を感じ、47agentを設立した。

「人材紹介会社同士がライバルとして競い合うのではなく、業界全体で情報共有をし協力し合う方が、求職者のためにも、求人企業のためにもなると思い、47agentを立ち上げました。」と勝木氏は説明する。

47agentは、正式リリース後も着実に利用者を増やし、現在では約200社の人材紹介会社がサービスを利用している。今後、1000社、2000社と利用企業を増やし、不動産業界のレインズや結婚相談所のIBJのような、協業のためのプラットフォームを目指していくという。

「求職者の1人1人の未来の可能性、選択肢を、最大化させたいと思っています。」と勝木氏は意気込みを語った。

47agentは、人材紹介業界のDX化を牽引し、求職者と企業のマッチングをよりスムーズにし、人材紹介業界全体の活性化に貢献していくことが期待される。

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