デジタル健康手帳の実証調査
2025-06-13 02:36:26

岡山大学が中心となるデジタル健康手帳の実証調査 未来の医療に新たな道を示す

岡山大学が進めるデジタル健康手帳の調査



岡山大学(所在地:岡山市北区、学長:那須保友)は、令和6年度に内閣府が推進する「先端的サービスの開発・構築及び規制・制度改革に関する調査事業」にて、全世代向けの「デジタル健康手帳」の実装を目指した調査を実施しました。この調査の方法や成果について詳日報告されており、地域における健康管理の未来像が示されました。

背景と目的



本プロジェクトは、岡山県吉備中央町が進める「吉備高原都市スーパーシティ構想」に基づき、地域を活性化させることを目的としています。この構想では、健康、安全、先進技術を融合させた未来型シティを目指しています。岡山大学は技術的・科学的な支援を行い、地域住民の健康増進を求めるデジタル健康手帳の実装を図っています。

デジタル健康手帳とは



デジタル健康手帳は、個々の健康情報を管理し、複数のアプリやポータルと連携させるもので、利用者が自らの健康状況を容易に把握できるようにするものです。この手帳を通じて、個人の健康状態の把握や、日常的な健康管理が負担なく行えることを目指しています。特に若い世代にも交付可能である点が大きな特徴です。

実証調査の内容



調査は大きく分けて二つの実証実験が行われました。まずは、口腔内細菌叢の網羅的解析を用いた「デジタル健康手帳」を活用した歯科保健指導の研究が行われました。対象者の唾液中の細菌叢を解析し、家族全体の口腔衛生管理に役立つ情報を提供することが狙いです。

次に、女性の腰痛や骨盤痛を改善するための歩行姿勢の改善に関する調査も進めました。ポスチャーウォーキングを用いて姿勢指導を行い、骨盤や腰の痛み改善に関する効果を確認しました。

研究の成果



調査の結果、デジタル健康手帳の利用により、口腔内の健康管理が効率的に行えることが示唆されました。また、女性における歩行姿勢の改善が腰痛や骨盤痛を緩和する可能性が確認され、実用化に向けたステップが進んでいます。この成果は今後、地域社会の健康促進に向けて重要な示唆を与えるものとなるでしょう。

今後の展望



岡山大学はこれらの成果をもとに、規制改革を進め、自治体間のデータ連携強化を図ります。心身の健康促進を目指す取り組みが、地域全体の医療体制や健康管理にプラスの影響を与えることが期待されます。今後も、地域中核の研究大学としての役割を果たすべく、新たなサービスの社会実装を加速していく意向です。

参考・リンク




地域の健康と未来を見据えた岡山大学の取り組みに期待が高まります。私たちの健康をデジタルで守る新たな挑戦が、ここから始まるのです。


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会社情報

会社名
国立大学法人岡山大学
住所
岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス本部棟
電話番号
086-252-1111

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