空気製水機の革新
2020-03-17 15:00:59
空気から水を生み出す技術で災害時の水問題を解決する先進的な取り組みとは?
空気から水を作る新たな技術の誕生
最近、飲料水の安定供給が求められる中、株式会社アクアムが開発した「空気製水機」が注目されています。この機器は、空気中の水分を吸収して濾過し、飲料水を生成できるという革新的な装置です。本記事では、アクアムの技術とその影響について詳しく解説します。
災害時の飲料水確保に貢献
アクアムは、東日本大震災の影響を受けた宮城県閖上湊神社や高知県中土佐町の久礼小学校に、中型製水機「AQ200」を設置しました。この取り組みは、指定避難所における飲料水確保を目的としており、行政との密な連携が評価され、ジャパン・レジリエンス・アワードの最優秀賞を受賞しました。このような事例は、空気製水機の試験導入として国内で初めての試みです。
空気製水機のユニークな特徴
アクアムの「空気製水機」は、日本国内で製造されており、厳しい水質基準をクリアしているため、安全に飲用可能な水を生成します。この機器は、1日に平均200リットル、最大300リットルの水を作り出すことができ、災害時においては最大で66人から100人分の飲料水を確保できます。さらに、ウォーターサーバーのようなボトル交換が不要で、これにより廃棄物を減少させることもでき、環境保護にも寄与します。
アクアムの理念と社会への貢献
アクアムは「すべての人に、きれいな水を」という理念を掲げ、この技術を通じて安全で高品質な水が手に入る社会を目指しています。特に、災害時などの停電や断水の状況でも水の確保が難しい中、空気製水機は重要な役割を果たします。今後は、工業や農業用水としての利用など、さまざまなシーンでの活用が期待されています。
空気から水を得る仕組み
この空気製水機は、エアフィルターで空気中の汚れを取り去り、コンデンサーで空気を冷やして水分を抽出します。その後、活性炭フィルターやROフィルターを通過し、最後にミネラルフィルターを通じることで、品質の高い飲料水が生み出されます。電気があれば使用できるため、日常生活においても広く利用できるのが特長です。
また、Solarパネルなどの再生可能エネルギーシステムと連携させることで、停電時にも機器が機能し水を得ることが可能となります。
会社概要
株式会社アクアムは、2019年に設立され、空気製水機の企画・販売を行っています。本社は東京都港区に位置し、1500万円の資本金を元に活動を展開しています。代表取締役は河﨑悠有氏であり、企業理念に沿った社会貢献に力を入れています。今後の製品開発にも大きな期待が寄せられています。
まとめ
空気製水機は、災害時の飲料水確保の新たな選択肢として、多くの人々の生活を支える技術となるでしょう。アクアムの技術は、地震や自然災害の多い日本での防災対策を一層強化することが期待されています。日常においても、この技術が広く利用されることが望まれます。
会社情報
- 会社名
-
株式会社アクアム
- 住所
- 東京都港区赤坂1-9-13三会堂ビルB1F
- 電話番号
-
03-4400-6221