伊藤翔シェフがテロワール賞を受賞
2025年12月1日、フランス・リヨンで行われた「パテ・クルート世界選手権2025」で、フランス料理店『ドミニク・ブシェ トーキョー』のエグゼクティブシェフ、伊藤翔(36)がPRIX DU TERROIR(テロワール賞)を受賞しました。
伝統と革新を融合した料理の達人
この大会は、フランス料理の伝統的技法である「パテ アン クルート」を受け継ぎ、発展させることを目的とした国際的なガストロノミー・コンクールです。2009年から始まり、世界各地から選りすぐりのシェフが集い、熱戦が繰り広げられます。伊藤シェフはマテリアルの活用法や、火の入れ方、香りの表現、そして構成力などが高く評価され、この名誉ある賞を手にしました。
伊藤シェフが決勝で披露した作品は、【家禽、フォアグラ、セップ茸のパテ・クルート】です。肉の旨味が重なり合い、風味が巧みに設計され、構成においては精密さが光る一品です。日本らしい繊細さが表現されており、伝統構成を尊重しながらも新たな魅力を引き出しました。
作品の特徴
- - 多層の肉パーツから生まれる立体感:各素材が相互に作用し、深い旨味を生み出しています。
- - フォアグラとセップ茸が与える奥行き:これらの素材がもたらす複雑な味わいが食欲をそそります。
- - ジュレの透明感ある味わい:食材の風味を引き立てる重要な要素です。
- - カット面の美しさ:見た目でも楽しませるように配慮されています。
これらの要素が総合的に評価され、受賞に至ったと述べています。
シェフのコメント
伊藤シェフは受賞後、感謝の気持ちを表しながら、「日頃より支えてくださる皆様、そしてチームの仲間のおかげで、この舞台に立つことができました。今回の決勝では世界優勝に届かず、悔しい思いです。来年もこの舞台に戻れるようさらに精進します。」とコメントしました。彼の向上心と努力が、今後のさらなる成功を予感させます。
伊藤翔シェフのプロフィール
伊藤シェフは1989年、秋田県に生まれました。横浜の『霧笛楼』で7年間修業を重ねた後、パリの『ドミニク・ブシェ』で勤務。2016年に帰国し、オープニングスタッフとして『レ・コパンドゥドミニク・ブシェ』に参加、シェフに就任後はビブグルマンに掲載される運びとなりました。その後も、パテ・クルート世界選手権に連続出場し、特に評価を得てきました。
現在、彼は『ドミニク・ブシェ トーキョー』のエグゼクティブシェフとして、フランス料理の“クラシックの継承”を基本にしながら、現代的な軽さを加えた料理を提供しています。彼の料理は温度や香り、構成に対する敏感な感受性と高い技術が融合されており、食材のポテンシャルを引き出しています。
ドミニク・ブシェからのメッセージ
「翔のパテアンクルートに対する強い情熱、努力、不屈の精神は、周囲の人々に夢と感動、素敵なインスピレーションを与えています。彼は私たちドミニク・ブシェチームの誇りです。」
今後のイベント
この度の受賞を記念して、12月8日から『Menu Championnat』を期間限定で提供します。この特別なメニューには、伊藤シェフが決勝で披露したパテ・クルートの要素を取り入れた特製料理が用意されます。ぜひこの機会に、シェフの技と情熱を楽しんでみてください。
店舗情報
『ドミニク・ブシェトーキョー』は、東京・銀座に位置するフレンチレストランです。2013年にオープンし、以来ミシュランガイドで高い評価を得ています。店内はパリのアパルトマンの雰囲気をイメージした温かみのある空間で、心を込めたホスピタリティが特徴です。