ウェルネスツーリズム
2022-03-24 08:00:02
新たな観光の形「ウェルネスツーリズム」が日本全土で広がる
新たな観光の形「ウェルネスツーリズム」が日本全土で広がる
近年、私たちの旅行や日常生活における価値観は大きく変化しています。エコロジーや持続可能性が重要視される中、近年注目されているのが「ウェルネスツーリズム」です。これは、地域の自然や文化を活用しながら、心と体の健康を促進する活動として、多くの人々が関心を寄せています。
この流れを背景に、well f.m.一般社団法人はウェルネスツーリズムを支える活動を強化しており、全国五カ所に研究拠点を設置しました。これにより、地域の資源やコミュニティとの結びつきを高め、持続的な観光を促進していく狙いです。
日本発の「つながりツーリズム」
well f.m.は、理事に大学教授やウェルネスツーリズム実践者、温泉療養士など多様な専門家を擁しています。この組織の顧問を務めるのは、ウェルネスツーリズムの研究で知られる荒川雅志教授です。彼はウェルネスツーリズムの定義を「心と体の健康に気づく旅」とし、この旅が地域の資源との新たな関係を築く重要な手段であると考えています。
ウィズ・アフターコロナの時代を迎える中、人々は新しいライフスタイルを求めています。ウェルネスツーリズムは、地域の雇用や経済活性化に寄与し、地域が自立して成長するための鍵となるでしょう。具体的には、地域の一次産業や二次産業との連携が強化され、地域内での経済循環が促されます。
具体的な取り組みと拠点
現在設立されている研究拠点には、沖縄Lab(琉球大学)、富士五湖Lab(富士河口湖町)、増富Lab(秩父多摩甲斐国立公園)、乗鞍Lab(中部山岳国立公園)、佐渡ヶ島Lab(佐渡弥彦米山国定公園)が含まれています。これらの拠点では、地域の特性に応じたウェルネスツーリズムの実践を行い、地域資源を生かした新たな観光商品やサービスの開発が進められています。
具体的な提供サービスには「仕事」と「観光」を組み合わせた「workation +」、地域の温泉を活用した「ONSEN +」、宿泊施設の価値を高める「Ryokan +」など多岐にわたります。これにより訪れた人々が地域とのつながりを深め、より充実した体験を享受できるように設計されています。
荒川教授の期待
荒川教授は「日本の自然と文化に根差したウェルネスツーリズムの発展に期待しています」と語ります。彼は海外のモデルを単に模倣するのではなく、日本独自のスタイルを発信していくことが重要だと強調。自然との共生が図られた地域からこそ、真のウェルネスを実現できるとしています。
結論
well f.m.一般社団法人の取り組みは、ただの観光の枠を超えて、心の豊かさと地域活性化を同時に実現するための新しい形のツーリズムとして注目を集めています。今後、ウェルネスツーリズムは日本国内に留まらず、世界へと広がる可能性を秘めています。地域資源と連携し、新たな価値を創造するこの試みが、私たちの生活をどのように変えていくのか、目が離せません。
会社情報
- 会社名
-
well f.m.一般社団法人
- 住所
- 神奈川県横浜市中区相生町3丁目61泰生ビル2階
- 電話番号
-
045-664-9009