札幌市オフィスマーケット最新レポート
最近、三幸エステート株式会社が発表した2025年8月時点の札幌市のオフィスマーケットレポートによると、空室率が前月からわずかに低下し、好転の兆しが見えてきました。この調査は、札幌市の全規模のオフィス賃貸状況や空室率、募集賃料に関するデータを網羅しており、同社の全国におけるオフィスマーケットの動向を把握するための重要な資料です。
オフィス空室率の動向
2025年8月の札幌市の空室率は前月から0.15ポイント低下し、3.37%となりました。この改善は、新築や築浅のビルにおける需要の高まりが背景にあるとされ、企業が新たに拠点を設けたり、自社ビルから別のビルへ移転する動きが進んでいるためです。特に「北口」エリアでは、2023年以来初めて空室率が3%を下回りました。これにより、オフィス需要が活発化し、多くの企業が新たなオフィスを求める傾向が続いていることがわかります。
募集賃料の上昇
一方、札幌市のオフィスの募集賃料は、前月比で164円上昇し、12,963円/坪となりました。この上昇は3ヵ月連続で続いており、統計開始以来の最高値を更新し続けています。13,000円/坪台が間近に迫っている状況です。特に、新築物件や立地条件の良い物件に対する需要が価格を押し上げていると考えられます。
注目の再開発計画
また、オフィス市場の動向において注目すべきなのは、「大通西4南地区再開発プロジェクト」です。このプロジェクトでは、「道銀ビルディング」と「新大通りビルディング」が一体となって再開発される計画で、2025年10月に着工し、2029年8月の竣工が予定されています。この高層ビルは、オフィス、ホテル、商業施設を含む地上36階、地下3階の構造で、札幌の新たなランドマークになることが期待されています。
結論と今後の展望
札幌市のオフィスマーケットは、空室率が回復傾向にあり、企業からの移転需要も高まっています。また、賃貸価格の上昇が続いていることから、今後もオフィス市場は活況を呈する可能性があります。特に新築ビルの増加や再開発計画が進むことで、さらなる産業発展が期待されます。三幸エステートは今後もこの状況を注視し、企業に最良のオフィス戦略を提案していくことでしょう。
この情報は、三幸エステートの
公式サイトからも確認できます。