病理AIで個別化医療実現へ!株式会社biomyが新日本科学から資金調達

病理AIで個別化医療を加速!株式会社biomyが新日本科学から資金調達を実施



病理画像と空間トランスクリプトーム1)のAI解析で高い技術を持つ株式会社biomy(本社:東京都中央区、代表取締役社長:小西哲平)は、株式会社新日本科学(本社:鹿児島県鹿児島市、代表取締役会長兼社長:永田良一)との資本提携契約を締結しました。今回の資金調達により、biomyの累計調達額は約92百万円となりました。

新日本科学は、1957年創業の国内初の医薬品開発業務受託機関(CRO)です。創薬開発の全ステージを網羅できる国内唯一の企業として、多くの製薬企業のパートナーとして新薬開発を支援しています。biomyの技術は、新日本科学の創薬開発支援に加え、新規事業開発においても高いシナジー効果を生み出すことが期待されています。

biomyは、病理AI技術を用いて個別化医療の実現を目指しています。同社の病理AIソフトウェア「DeepPathFinder」2)は、製薬企業や研究機関などから高い評価を受け、利用されています。近年、がん免疫療法や分子標的治療の進展に伴い、腫瘍周囲の「がん微小環境(TME)」が薬剤の有効性や患者の予後に大きな影響を与えることが明らかになってきました。

biomyは、患者さんごとのTMEを構成する様々な免疫細胞の空間情報に着目し、独自の病理AI技術を活用することで、これらの細胞を識別・定量化しています。さらに、病理画像と空間トランスクリプトームを組み合わせた解析技術も開発しており、新たな有効性指標の確立や患者層別化に向けた研究を進めています。

今回の資金調達により、biomyは病理AIソフトウェアの開発をさらに推進し、国内外への営業体制を強化していきます。また、同社は令和6年度「経済産業省 成長型中小企業等研究開発支援事業(Go-Tech事業)」に採択され、「生成AIを活用した病理画像と空間トランスクリプトームデータの統合解析プラットフォーム開発」という研究テーマで東京大学、バイオ産業情報化コンソーシアムと共に研究開発を進めていきます。補助総額は約95百万円です。

biomyは今後も、AI技術を活用し、個別化医療の実現に向けて研究開発を積極的に進めていくとしています。

1) 空間トランスクリプトームは、組織内の特定の位置での遺伝子発現を測定する技術です。従来のトランスクリプトーム解析では、組織全体からRNAを抽出して平均的な遺伝子発現を測定していましたが、空間トランスクリプトームでは、組織の微細構造を保ちながら、特定の細胞や区域ごとの遺伝子発現を解析します。

2) DeepPathFinderは研究用途での利用に限ります。

会社情報

会社名
株式会社biomy
住所
東京都中央区日本橋本町3丁目8番3号ライフサイエンスビル3 8F
電話番号

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