静岡大学のCubeSat人工衛星STARS-Me2の進展
静岡大学が取り組むCubeSat人工衛星「STARS-Me2」は、今月4日に無事に国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)へ引き渡されました。このプロジェクトは、大学とそれに関連する機関が協力して進められており、特に安全審査や宇宙活動法、無線局の申請においてSTARS Space Service株式会社(SSS)が技術支援を行っています。
STARS-Me2の開発は、国際宇宙ステーション(ISS)の日本モジュール「きぼう」からの衛星放出を目指しており、衛星打上げに不可欠な許認可の取得や安全審査が求められる中で、SSSは専門的な支援を提供しました。
SSSの技術支援内容
SSSが提供した支援には、以下の要素が含まれています。
- - 安全審査対応:衛星打上げに伴い、安全審査を受審する必要がありました。ここでは、衛星が求められる安全基準に適合しているかを示すために必要な試験や文書作成が行われました。
- - 宇宙活動法の申請:内閣府から人工衛星の管理許可証を受け取るためには、複雑な手続きが必要です。SSSはこの申請の代行を行い、適切な書類を整えました。
- - 無線局申請のサポート:衛星と地上の通信を行うため、必要な無線局免許を取得するために技術的な支援を行いました。
これらの支援により、プロジェクトに関わる学生たちは研究により集中できる環境を手に入れることができました。SSSの専門的な技術支援が、彼らの夢を実現する一助となっています。
衛星打上げの展望
引き渡されたSTARS-Me2は、ロケットによって打上げられ、ISSまで運ばれる予定です。その後、宇宙実験棟「きぼう」から宇宙へ放出されることになります。これにより、プロジェクトは衛星運用のフェーズへと突入することになります。
本プロジェクトは、静岡大学工学部 能見研究室が中心となり、産業界と協力して行われています。STARS-Me2は、宇宙エレベーターの実験や宇宙デブリ対策の一環として、今後の宇宙技術に新たな可能性をもたらすことでしょう。
先端技術と持続可能な宇宙開発
STARS Space Serviceは、宇宙デブリのリサイクル事業を目指しており、持続可能な宇宙開発を促進するための技術開発を行っています。SSSは、宇宙産業における次世代の技術革新や人材育成をサポートし、宇宙開発の新たな展望を切り開く役割を果たしています。
静岡大学及びSTARS Space Serviceが生み出すイノベーションに、今後も目が離せません。彼らの取り組みは、宇宙開発の未来を変える力を秘めています。最新情報は静岡大学の公式サイトでチェックしてください。