リーガルテック社が食品業界向け新たなデータ整理ワークフローを開始
リーガルテック株式会社(東京都港区)が、食品・飲料メーカーの研究開発部門や知財部門に向けて「試作・配合・評価結果 横断整理ワークフロー」の提供を開始しました。この新しいサービスは同社のAIデータプラットフォーム「IPGenius」を活用したもので、食品業界でのデータ管理の効率化を目的としています。
1. 背景
食品・飲料業界では、新製品開発の過程で生成されるデータが膨大です。様々な原料や製造条件に関する情報が研究ノートやExcelファイル、品質管理システムなど異なるメディアに散らばっており、データの整合性が脅かされています。
特に、多様な原料名や商品名、略称が存在し、同一素材でも仕入れ先によって名称が異なります。このような状況は、過去の試作データや特許の検索時に問題を引き起こし、調査の網羅性に影響を及ぼしています。さらに、関連する情報が各部門間でうまく伝達されていないため、特定の担当者に作業が依存することが多く、経験豊富な研究者が異動や退職することにより重要な知識が失われるリスクがあります。
2. 提供開始されたワークフローの内容
新たに提供される「試作・配合・評価結果 横断整理ワークフロー」では、以下のような機能が実装されています。
- - 配合抽出:過去の試作記録や特許明細書から配合内容を体系的に整理。
- - 製造条件整理:製造工程や製造条件を一覧化して整理。
- - 呼称整理:商品名や略称を統一し、わかりやすい形に変換。
- - 官能評価整理:官能評価結果を比較しやすい形式に整備。
- - 検索語生成:先行技術調査のための検索語を整理し、調査の網羅性を向上。
- - ナレッジ化:整理した情報を蓄積し、再利用できる状態に。
3. 利用シーン
このワークフローは様々なシーンでの利用が想定されています。特許出願の検討や、製品投入前の調査、さらには過去の試作データの再利用に役立ちます。具体的には、FTO(Freedom to Operate)調査前に必要な情報を整理することで、業務の効率化を図ることができます。
4. IPGeniusによる支援
提供されるワークフローは、リーガルテック社の「IPGenius」プラットフォームを活用しています。このプラットフォームは、散在するデータを横断的に検索し、情報の再参照を可能にします。これにより、担当者間の作業のばらつきが軽減され、知識の継承も円滑に行えます。
5. 今後の展開
リーガルテック株式会社は、このワークフローを「IPGenius 業界別AIワークフロー拡充シリーズ」として拡大していく方針を示しています。食品・飲料業界に加えて、化学や化粧品、ヘルスケア分野に特化したワークフローも開発し、業界全体の知財業務の効率化を進める必要があります。
最後に
リーガルテック社の新しいワークフローは、食品業界における研究開発の速さと正確さを向上させるもので、業界の未来に大きな影響を与えることが期待されています。