瀬戸内海の未来を守る!「瀬戸内4県一斉清掃大作戦」
2025年7月5日、岡山県岡山市中区の旭川河川敷で、海洋ごみ対策を目的とした「瀬戸内4県一斉清掃大作戦」が開催されました。このイベントには、岡山県だけでなく、広島県・香川県・愛媛県からも参加者が集まり、4県合同で清掃活動を行いました。
岡山県会場には280人以上の市民が集まり、不要品や可燃ごみ、その他の不燃ごみを合わせて約500kgものごみが回収されました。開催の背景には、瀬戸内海へのごみ流入を未然に防ぐことがあり、多くの地元住民がその意義を強く感じ取りました。
イベントの詳細
- - 日付: 2025年7月5日(土)
- - 時間: 9時45分〜11時30分
- - 開催場所: 旭川河川敷(岡山県岡山市中区平井)
主催は日本財団、共催は岡山県で、地域の知事たちも参加。特に岡山県の伊原木知事は、出席者に向けて挨拶をし、海洋ごみ削減の活動の重要性を強調しました。
岡山の特性と清掃活動の意義
岡山県は水路が多く、生活ごみが川から海に流れ込むため、河川敷での清掃が特に重要です。この日の清掃活動では、事前に草を刈ることでごみの状況が明らかになり、参加者たちはその整理整頓された環境で清掃作業に取り組みました。
参加者からは、「普段見ている場所に、こんなにもごみがあるとは驚いた」との声や、「皆で協力して作業することで、作業が迅速に進んだ」といった感想が寄せられました。さらに、4県の合同清掃は、地域間のつながりも感じさせるものとなったようです。
あわせて集まったごみの量
岡山での清掃で集まったごみは、可燃ごみが最も多く、次いでペットボトル、不燃ごみの順でした。その総量はなんと500kg。4県合計では約26トンと、大規模なごみ回収が実現しました。この数字からも瀬戸内海全体のごみ問題の大きさを実感します。
4県では毎年約388トンのごみが発生し、公共機関などによって302トンが回収されています。日本財団が推進する「瀬戸内オーシャンズX」プロジェクトは2028年3月までに、毎年86トンのごみを継続的に回収する仕組みを構築することを目指しています。
参加者の反応
参加者の中には、清掃活動を通じて新たな気付きを得た人も多いようです。「皆で行う清掃活動の重要性を実感した」との声が多数あり、地域コミュニティの連帯感を強める意味でも意義のあるイベントとなった様子です。
県の取り組みについて
伊原木知事も、「海へ流れ出る前にごみを未然に回収することの重要性を再認識した」とコメント。岡山県では、今後もこのような活動を支援し、地域特性に配慮した取り組みを行っていく計画です。
団体の役割
一般社団法人海と日本プロジェクトin岡山は、海洋ごみ問題解決に向けたイベントの開催や活動を行っています。今後も瀬戸内オーシャンズXと連携し、海ごみ削減に向けた取り組みを強化していく方針です。
終わりに
「海と日本プロジェクト」は、国民が海洋ごみの問題を自分の問題として捉え、行動につなげることを目指しています。私たち一人ひとりの意識と行動で、今年に続く「瀬戸内清掃大作戦」が、より良い成果を上げることを期待しています。