2025年の住宅地価INDEX:首都圏と関西圏の動向
野村不動産ソリューションズの最新の「住宅地価INDEX」調査が発表され、2025年10月1日時点での首都圏と関西圏における住宅地価の変動状況が明らかになりました。このデータは、同社が1989年に始めた独自の地価調査に基づいており、各地域の住宅地の価格動向を示しています。
首都圏の住宅地価の動き
首都圏に目を向けると、2025年7月から10月の変動率は+1.3%となりました。この上昇は、2020年第4四半期から21四半期連続で続いており、上昇エリアが広がっています。まず、東京都区部では引き続き+2.0%以上の動きを見せており、都心部での地価上昇が需要を呼び込み、周辺の地域にも波及している様子が見受けられます。
東京都下では5四半期連続のプラス、神奈川県も7四半期連続でプラスに回復していますが、埼玉県と千葉県もそれぞれ3四半期、2四半期連続で上昇傾向にあります。特に、千葉県については前回よりも変動率が大きく加速し、+1.0%と好調な推移を見せています。これは、都市部からの延伸や交通アクセスの向上が影響していると考えられます。
関西圏の地価も好調
関西圏においても、2025年7月から10月の変動率は+1.5%と9四半期連続の上昇を記録しました。地域別に見ると、大阪市内では12四半期連続でプラス、北摂エリアでは+4.6%と大幅な上昇が確認され、さらなる価格上昇の兆しが見えています。
特に、大阪府では値上がり地点が前回の5地点から7地点に増加し、関西圏全体での上昇エリアが拡大しています。一方、京都府でも+3.1%との大幅上昇が観察され、高い需要が続いていることがわかります。これにより、地域の経済活性化が期待されます。
住宅地価INDEXについて
住宅地価INDEXは、各店舗の営業エリアに基づき選ばれた239の調査地点を通じて、実勢価格に基づいて算出されます。調査は毎年4回なされ、都県全体ではなく、選定された地域内での変動率を示しています。この情報は、不動産情報サイト「ノムコム」で確認することができ、市場の動向を把握する上で非常に有益です。
まとめ
2025年の首都圏および関西圏の住宅地価は、長期的な上昇トレンドを維持しており、地域別の特徴が鮮明に表れています。今後もこの動向に注目が集まり、地域経済への影響が期待されます。住宅市場に関する情報や詳細なデータは、「ノムコム」の住宅地価INDEXページや、個別マンションの情報を参考にすることで明らかになります。