クリエイティブエコノミーの芽吹き、『StARTs UPs』が閉幕
2025年7月23日、大阪府立国際会議場において、クリエイティブエコノミー特化型ビジネスコンテスト『StARTs UPs』が行われました。このイベントは、大阪関西国際芸術祭の公式プログラムとして位置づけられ、文化芸術と余暇産業の融合を目指す多くの企業からのエントリーがありました。
StARTs UPsとは何か?
『StARTs UPs』は社会課題の解決を目指し、文化芸術余暇産業の発展を促進することを目的としたビジネスコンテストです。クリエイティブ・エコノミーとは、アート、音楽、デザイン、ゲーム、観光など、さまざまな文化的な要素を組み合わせた新しい経済の形を指します。このコンテストは、そういった分野に特化しているため、アーティストやクリエイターにとって新たなビジネスチャンスを切り開くことが可能です。
開催日は、ファイナリストによる最終選考ピッチが行われ、多くの企業がその場で自らのビジネスプランを発表しました。約3ヶ月にわたってメンターとの密接な指導を受けた彼らが披露したアイデアは、なかなか刺激的でした。
参加企業の成果
最優秀賞はAMATELUS株式会社に贈られ、彼らの開発するマルチアングル映像配信技術「SwipeVideo」が高く評価されました。評価のポイントとなったのは、映像の新しい視点を提供し、ユーザーの体験を一新する点です。優秀賞にはオンライン配信システム『lolup』を運営する株式会社 lollolが選ばれ、笑顔を生む事業モデルが注目されました。
そのほかにも、アートローグ賞を受賞した株式会社 STYLYはデジタルとフィジカルの融合を図り、次世代の空間体験を提案するプラットフォームを構築しています。さらに、さくらインターネット賞には株式会社レッドクリフが選ばれ、彼らのドローンショーへの挑戦が鮮烈な印象を残しました。
ファイナリストたちのビジョン
ファイナリストの一角を占めた株式会社 ACTA PLUSは、持続可能性をテーマに廃棄物アート事業を展開。これによりアートと環境保護を両立した新たな価値を生み出しています。また、株式会社 Sally127は、ネット通販でのバーチャル試着サービスを提供し、服選びに不安を持つ消費者を支援しています。これらの企業の活躍は、クリエイティブ・エコノミーに新たな風をもたらすことでしょう。
ビジコンの意義
『StARTs UPs』は単なる競技会ではなく、受賞企業だけでなく全ての参加者が新しいビジネスモデルに挑戦する場となることを目指しています。クリエイティブ・エコノミーの推進に寄与することで、大阪が文化芸術の拠点としてさらに進展する基盤を築くことが期待されます。
今回のコンテストは、多様な才能が集うエコシステムの形成を促進し、アートやクリエイティブなビジネスの可能性を広げる重要な一歩となります。
ご関心のある皆様へ
芸術祭やビジネスコンテストについての詳細は、公式ウェブサイトをご覧ください。今後の発展が楽しみです。