静岡の竹工芸品
2025-10-15 14:21:20

静岡発!伝統工芸品がデザイン賞を受賞したその魅力とは

静岡発の伝統工芸品『千空』がグッドデザイン賞を受賞



静岡市の工芸体験施設「駿府の工房 匠宿」が運営する株式会社創造舎が誇る、駿河竹千筋細工の照明『千空』が、見事にグッドデザイン賞を受賞しました。この照明は、国指定の伝統的工芸品である駿河竹千筋細工の繊細な技術と美しい光の表情を生かした、現代のライフスタイルにフィットする工芸品です。

伝統技法と現代デザインの融合


『千空』のデザインを手掛けたのは、著名なインテリアデザイナーである五十嵐久枝氏。彼女は、伝統技法を受け継ぐ職人たちと協力し、静岡の豊かな工芸文化を背景に、竹の灯りを現代に引き寄せる新たなプロジェクトを遂行しました。このように、デザイナーと職人が共に手を携えて新しい製品を生み出すことは、静岡の地域文化を支える重要な活動と言えるでしょう。

駿河竹千筋細工は、竹ひごを組み合わせて作る芸術的な技法で、これまで花器や虫かごなどの「入れもの」として親しまれてきましたが、今回のプロジェクトでは「光の入れもの」となるテーブルランプへの進化を試みました。空の中でも竹ひごが光を反射し美しい「光溜まり」を作り出すことで、柔らかな光の演出が可能になりました。

使い勝手の良さにも配慮


『千空』には、タッチセンサー式のスイッチが搭載されており、5段階の調光機能を備えています。シーンに応じた明るさを選べるため、リラックスしたい時やおもてなしの時など、様々なニーズに応えることができます。また、本体にUSB-C端子を設置することで、モバイルバッテリーやACアダプターを使用でき、コンセントがない場所でも安心して利用可能です。

職人の世代を超えた技の継承


駿河竹千筋細工を生み出しているのは、静岡県出身の職人・大村俊一氏です。彼は家族の伝統を受け継いで、駿河竹千筋細工の魅力を引き続き発信しながら、後継者の育成にも尽力しています。大村氏は、近年のプロジェクトで職人たちと意見交換を行い、新たな展示販売会を実現させるなど、地域の工芸文化を未来へと繋げる努力をしています。

新たなブランド『hounobi』の立ち上げ


さらに、駿府の工房 転宿を代表するオリジナルブランド『hounobi(褒の美)』が展開され、駿河竹千筋細工を使った商品の開発が進められています。このブランドは、生活に彩りや温かみを加えるアイテムを通じて、静岡ならではの「心の豊かさ」を提供することを目指しています。

未来を視野に入れた取り組み


静岡市の「駿府の工房 匠宿」では、2021年のリニューアル以来、地域の伝統と未来を結ぶことをコンセプトに、様々な工芸体験を提供しています。職人とデザイナーの協業を促進し、地域文化を守り育てるための取り組みは、今後も続けられていく予定です。

『千空』はこのような歴史と文化を持つ工芸品であり、全国のみならず、海外にもこの魅力を広めることで、地域の工芸文化をさらに発展させていくことを目指しています。今後も静岡の伝統工芸品に注目し、多くの人々にその魅力が伝わることを期待しています。


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会社情報

会社名
株式会社創造舎
住所
静岡県静岡市葵区人宿町2丁目6-10SOZOSYAビル2F
電話番号

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