アイコムがコムフォースを子会社化し無線通信システム強化へ

アイコム、コムフォースを子会社化

無線通信機器のリーディングカンパニーであるアイコム株式会社が、関係会社の株式会社コムフォースの株式を完全に取得し、子会社化したことを発表しました。この戦略的な動きは、アイコムが無線通信システム事業を拡充し、国内外の市場での提案力を強化するための一環です。

株式取得の背景と目的

アイコムは、創業以来一貫して日本製にこだわり、幅広い用途に対応した無線通信機器の開発・製造を行ってきました。業務用途からアマチュア用途まで、さまざまなジャンルに対応することで高い信頼性を獲得しています。その中でも、コムフォースは無線通信システムの構築や技術支援に特化し、特にODA案件を通じた豊富な経験を持っています。

今回の子会社化は、「中期経営計画 2026」に基づき、無線通信機器単体の販売から無線通信システム全体の提供へとシフトするための重要なステップです。コムフォースの保有する技術と経験を活用することで、BCP（事業継続計画）ビジネスにおいても強力な提案力を発揮することを目指しています。

コムフォースについて

株式会社コムフォースは、東京都江東区に本社を置き、無線通信システムの構築と設置、さらにはそのサポート業務を行っています。設立は2002年4月で、資本金は2,000万円。代表取締役社長の野田憲一氏が率いる同社は、20年以上にわたる業界経験を生かし、異なる業界でのプレゼンスを築いてきました。

このような背景から、アイコムはコムフォースとの連携をさらに強化し、今後の事業推進において重要な役割を果たすことを期待しています。今後も他社との協業や企業買収を積極的に推進し、さらなる成長を図っていく方針です。

アイコム株式会社の紹介

アイコム株式会社は、1954年の創業以来、陸上業務無線機器や海上無線、航空無線、ナビゲーション機器、アマチュア無線などの分野で高品質な製品を提供しています。その製品は、官公庁や公益団体、流通業、空港、船舶など多岐にわたる分野で広く活用されています。

このように、アイコムは確固たる地位を築くだけでなく、今後も無線通信市場でプレゼンスを拡大していくことが期待されています。新たな事業展開において、コムフォースとのシナジーがどのように生かされるのか、業界関係者も注目しています。