光が丘公園で開催された災害時クッキング体験会の効果と魅力

光が丘公園での「CONNECT災害時クッキング体験会」レポート

近年、災害が頻繁に発生する中、防災意識の向上が求められています。そんな中、2023年9月7日（土）、渋谷区に本拠を置く一般社団法人Smartgiveが企画した「CONNECT災害時クッキング体験会」が光が丘公園で開催されました。このイベントは、サンスターグループや練馬区危機管理室などと協力し、親子が楽しく防災技術を学べる機会として、多くの参加者が集まりました。

実践的な防災スキルを体験

「CONNECT災害時クッキング」は、災害時に役立つ火おこしや調理法を教えるプログラムです。公園に集まった参加者たちは、まず公園内の枝を使って火をおこす作業に取り掛かりました。子どもたちは燃料となる枝を見つける名人ぶりを発揮し、大人たちはナタで薪を割る作業を体験。火おこしのための木材の選別や、乾燥した枝と湿った枝の見分け方を学ぶことができました。

火をおこした後、参加者たちはサンスター株式会社の野菜ジュース「健康道場黄実野菜」とホットケーキミックスを使い、栄養価の高い蒸しパン作りに挑戦しました。これは、災害時に不足しがちな野菜の栄養を手軽に摂取できる方法として推奨されているものです。今回の活動では、材料を共有し合うことで「共助」の重要性も体感しました。

自然を利用した調理法

また、参加者たちは湯煎による蒸しパン作りに加え、かまどの火を使ってさつまいもやジャガイモをアルミホイルで包んで焼く体験も行いました。このような自然エネルギーを活用した調理法を学ぶことで、食事の準備や暖を取る方法を、楽しみながら覚えることができました。

その後、お昼の時間には、参加者全員で自分たちが作った蒸しパンや焼き芋、ソーラークッカーで調理したジャガイモを試食しました。おいしそうな出来栄えに、思わず笑顔がこぼれる幸せな瞬間が広がりました。

参加者の声

イベント参加者からは、次のような感想が寄せられました。「燃えやすい木について教えてもらって、実際に作業ができて楽しかった」「子どもと一緒に貴重な経験ができ感謝しています」「家族で防災について話しやすくなった」など、親子でのコミュニケーションが深まった様子が伺えました。また、サンスターの担当者も「楽しい雰囲気の中で、訓練と思わせず学べる環境を提供できたことが嬉しい」とコメントしていました。

未来を見据えた活動

一般社団法人Smartgiveは、地域社会の防災意識向上を目指し、今後も多様な企業や行政と連携して地域貢献活動を継続する予定です。気候変動が進行し、災害リスクが高まる中、このような活動が持つ意義はますます重要になっています。地域の人々をつなぎ合わせ、共助の精神を醸成することで、より強いコミュニティを形成し、持続可能な社会の構築を目指しています。

「CONNECT」と名付けられたこのプロジェクトは、2019年から地域の人々がつながることを目指して展開されており、公園を舞台にしたイベントや自主防災訓練等、多様な活動が行われています。体験を通じて防災スキルを学ぶことができるこの機会が、今後も多くの人々に提供されることを期待しています。