能登の被災者支援活動「心人」が提供する心のケアと癒し
株式会社ナリス化粧品が2011年の東日本大震災以来、被災者に向けて続けてきたボランティア活動「心人(こころびと)」。この活動が能登半島地震後も姿を変えずに続いています。その内容は、ハンドマッサージやメーキャップサービスなど、心身のケアに特化したものです。
持続的な支援と心のケアの重要性
10月5日、輪島市小伊勢町の大屋小学校で実施された「心人」活動は、今年の第3回目。これまでに輪島中学校や高等学校の避難所で行った活動を含め、6500名を超える人々に温かい手が差し伸べられてきました。特に、長引く被災地生活の中で、心のケアが求められています。
同社は、初期の物資支援から心に寄り添うサービスへとシフトし、復旧に向けた取り組みを進めています。被災者の声として「少し話を聞いてもらえるだけで心が楽になった」といった感想も届いています。
誰でも気軽に受けられるケア
今回の活動では、モノの支援だけでなく、被災者が精神的に安らげる環境を提供することが目指されました。日本介護美容セラピスト協会からのビューティタッチセラピストやナリス化粧品の販売者たちが協力し、手のマッサージやショルダーマッサージ、アロマセラピーを行いました。これにより、被災者たちがリラックスする機会を得ることができました。
また、マッサージ中に自然な会話が生まれることも、心のつながりを深める要素です。触れ合うことで安心感を与え、被災者の心の負担を和らげるこの活動は、心理的な支えとなるものです。
今後の展望と継続的な支援
今後も「心人」は11月9日、12月7日に活動を予定しており、仮設住宅での開催も視野に入れています。仮設に移った後、個人の時間が増えることで心のケアの重要性がさらなる形で求められるでしょう。そのため、地域の方々との交流やコミュニケーションを促進する施策を検討しています。
さらに、自治体や学校が行う防災訓練にも、このセラピーの考え方を組み込むことで、公助だけでなく自助や共助の重要性を広めていく方針です。
このように、「心人」活動は単なるボランティア行為を超え、地域の絆や共感を育む重要な取り組みとして位置づけられています。今後も多くの被災者に届く温かな手が、心の支えとなり続けることを期待します。