メタウォーター、新技術を選定
東京都千代田区に本社を置くメタウォーター株式会社(社長:山口 賢二)が開発した「機械巻上式ステンレスライニング消化タンク」が、地方共同法人日本下水道事業団(JS)との共同研究の成果として新たに「新技術Ⅰ類」に選定されました。この選定は、JSが受託する建設事業において適用が期待される技術として、厳格な審査を経たものです。
技術の特徴
この新技術の大きな特長は、耐食性に優れたステンレスライニング合板を使用し、機械巻上工法を採用することで、消化タンクの施工性や維持管理性を大幅に向上させた点です。これにより、コストも削減されることが見込まれています。具体的には、次のような利点があります。
1.
ライフサイクルコストの削減
ステンレスライニング合板の採用により、防食塗装が不要となり、維持管理にかかるコストを大幅に削減できます。また、消化タンク本体は専用機械を用いて地上部で組み立てられるため、必要な足場や作業員を減らすことができ、建設費も抑えられます。
2.
安定した運転管理
発泡検知器などの各種センサーや堆積対策機能を備えることで、消化トラブルを未然に防ぎ、安定した運用が実現されます。
導入効果
この技術を導入することで、従来の鋼板製消化タンクに比べて、消化設備のライフサイクルコスト(LCC)が約20%から30%も削減できるという効果が期待されています。
適用条件
この消化タンクは、以下のような条件で適用が可能です。
- - 規模: 7,000㎥/基以下
- - 対象汚泥: 下水汚泥(初沈、余剰)
- - 投入汚泥濃度: TS 6%以下
- - 消化条件: 中温消化
- - その他: 気温や沿岸地域の塩害に応じた保温材や対応策が検討されます。
まとめ
メタウォーター株式会社の新技術は、今後、JSの受託する建設事業において積極的に導入される予定で、下水道事業のさらなる発展に貢献することが期待されています。ここから得られる技術的な優位性は、全国的な下水道インフラの改善にも寄与するでしょう。ストレスのない管理・施工を目指し、持続可能な未来を形成するこの新技術が、どのように広がっていくのか注目です。