土井木工が仕掛ける新たなトレーサビリティシステム
家具メーカーの土井木工株式会社が、業界初となる木材トレーサビリティシステム「TRACEABLE TREE」を発表しました。このシステムにより、顧客は家具に付されたコードをウェブサイトで入力することで、使用されている木材の原産地を簡単に確認できます。この革新は、持続可能なものづくりを目指す土井木工の姿勢を反映しており、業界に新たな風を吹き込むものです。
TRACEABLE TREEの仕組み
「TRACEABLE TREE」は、2025年春以降にすべての家具にコードを刻印する仕組みを導入します。これにより、地域の木を使った家具の原産地を特定し、トレーサビリティを実現します。特に、国内外で問題視されている産地偽装や違法伐採を減らすことを目指し、環境に優しい製品の提供を進めます。現在は、広島県庄原市、三原市、ならびに兵庫県神戸市で伐採された木材に対応していますが、今後はさらに地域を拡大する計画があります。
さまざまな素材の調達
土井木工は「人と素材にやさしい家具づくり」を理念に、1949年に広島県府中市で設立されました。近年では、地域の木材を生かした商品開発に力を入れ、里山材や街路樹の利用を促進してきました。さらに、大阪府の里山材の調達も視野に入れています。
展示会情報
土井木工は、東京ビッグサイトで開催される「WOOD Collection 2024 Plus」に出展します。日程は2024年12月19日(木)から20日(金)まで。ここで新しいトレーサビリティシステムや、土井木工が手がける様々な家具を直接目にすることができます。
- - 展示会場: 東京ビッグサイト西1・2ホール
- - 日時: 2024年12月19日(木) 10:00-17:30
2024年12月20日(金) 10:00-16:30
持続可能な未来へ向けて
土井木工の取り組みは、環境への配慮を重視したものづくりの新たなモデルを示しています。地域から調達した木材を用いた家具を通じて、持続可能な未来を考える機会となるでしょう。この「TRACEABLE TREE」により、消費者は製品がどのように作られたのかを理解しやすくなり、より環境に配慮した選択をすることができます。土井木工の進化に注目が集まる中、今後の展開にも期待が高まります。
より詳しい情報は、土井木工の公式ウェブサイト(
https://doi-traceable-tree.com/)を訪れてご確認ください。また、お問い合わせは土井木工株式会社地域材活用推進室までどうぞ。