核酸研究の新拠点
2025-04-02 01:17:22

岡山大学が核酸研究拠点形成に向けたワークショップを開催

岡山大学における核酸研究拠点形成の取り組み



国立大学法人岡山大学(所在地:岡山市北区)は、核酸研究のさらなる進展と学内外の連携強化を図るため、「核酸研究拠点形成に向けたワークショップ」を2025年3月4日に鹿田講堂で開催しました。このイベントは、2024年度岡山大学グローバル最先端異分野融合研究機構による研究支援事業の一環として行われ、核酸研究を担当する研究者が集まりました。

ワークショップでは、岡山大学の学術研究院医歯薬学域や、岡山大学病院、学術研究院ヘルスシステム統合科学学域といった異なる専門分野の研究者たちが集結し、「核酸医薬」をテーマに最新の研究成果を発表しました。これにより、今後の研究連携の可能性について活発な意見交換がなされました。特に、「先鋭研究群・次世代研究群の認定に向けた研究拠点形成のための具体的な条件」について、研究・イノベーション共創機構の宇根山絵美上級URAが詳しく説明を行い、参加者は岡山大学の研究施策や支援制度に対する理解を深める機会となりました。

ワークショップのプログラム


当日は各研究者が以下のような題目で研究紹介を行いました:
  • - 大塚 基之 教授(消化器肝臓内科学):「RNA編集による遺伝子発現スイッチON-OFFシステムの応用」
  • - 谷口 陽祐 教授(薬学系・核酸創薬化学):「遺伝子標的核酸医薬の開発とRNAピンポイント化学修飾」
  • - 大槻 高史 教授(ヘルスシステム統合科学):「光化学的内在化によるRNAやペプチド/タンパク質の細胞質内送達」
  • - 重安 邦俊 講師(消化管外科):「RNA編集による遺伝性大腸癌診療のパラダイムシフト」
  • - 本田 知之 教授(医学系・病原ウイルス学):「新規RNAウイルスベクターの特徴とその可能性」

さらには、特別講演として、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)から竹鼻健司氏が招かれ、「AMEDにおける核酸医薬品シーズの実用化支援」というテーマで講演を行いました。この講演では、核酸医薬の実用化に向けた支援制度や今後の資金調達のトレンドに関する重要な情報が提供されました。

今後の展望


このワークショップを経て、異分野の技術融合が促進され、本学での新しい共同研究の可能性が探られました。岡山大学では、引き続き研究者同士のネットワークを強化し、学際的な共同研究を進めることで、核酸研究を一層発展させていく方針です。今回のワークショップでは活発な議論が繰り広げられ、多くの研究者が持つ特有の技術を共有する貴重な礎となりました。今後も続くワークショップを通じて、次世代研究群を目指す共同研究の推進が期待されます。岡山大学は、地域の中核を担う特色ある研究大学として、さらなる成長を目指しています。参加を希望する研究者にとって、次回開催時にはより多くの参加が期待されることでしょう。

地域社会や研究界における岡山大学の取り組みに、今後も注目していきましょう。


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会社情報

会社名
国立大学法人岡山大学
住所
岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス本部棟
電話番号
086-252-1111

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